私たちは、7月5~6日に琉球大学で開催された観光学術学会の第14回研究大会に参加し、学生ポスターセッションの部門で発表を行いました。
テーマは「東北地方で『SAKEツーリズム』は可能か——ガストロノミーツーリズムの観点から」で、東北のインバウンド観光の可能性について研究を進めてきました。その過程で、東北が誇る高品質な食の魅力を改めて自分たち自身でも再認識することができました。
ポスターセッションに向けては、研究内容の整理やポスター作成、発表練習に何度も取り組みました。どうすれば興味を持ってもらえるか、限られた時間でどのように伝えればわかりやすいかなど、メンバーで試行錯誤を繰り返しました。発表前には何度も練習を重ね、先生方からのアドバイスをもとに内容を改善していきました。
当日は、多くの学会参加者の方々が私たちのブースを訪れ、直接説明する機会をいただきました。最初は緊張もありましたが、繰り返し発表するうちに徐々に自信がつき、自然と参加者とのやりとりも楽しめるようになっていきました。寄せられた質問やコメントは、自分たちでは気づけなかった新たな視点や課題を教えてくださり、研究を深めるうえで大きな学びとなりました。
また、他の学生の発表からも多くの刺激を受けました。観光を切り口にしながら、社会課題や地域資源に多様な視点からアプローチしている発表が多くあり、調査手法や研究テーマの捉え方など、今後の卒業論文に向けたヒントを得ることができました。
今回の学会参加は、私たちにとって単なる発表の場ではなく、努力の成果を試す機会であり、研究を人に伝える難しさと面白さを実感する貴重な経験となりました。初めての発表ということもあり、不安もありましたが、準備段階から当日の発表までの一連のプロセスの中で、自分たちの成長を実感することができました。
今後もこの経験を糧に、東北の観光や地域づくりに少しでも貢献できるような研究に取り組んでいきたいと考えています。
(現代ビジネス学科3年 畠山蓮)