私は、もともと歌うことが好きで、大勢の人の前で歌うことにも憧れていました。けれども、高校に入学するまでは周囲に歌に詳しい人もいなくて、専門の勉強は何もしていませんでした。高校に入学後、2年の時に合唱部に入部し、合唱を指導してくださる外部の先生からピアノで大学を受験するために先生を紹介していただきました。この紹介していただいた先生がたまたま声楽の先生でした。合唱部に入部し、自信を持ちはじめたところだったので、高校3年の時に思い切って前々から興味があった声楽を本格的に勉強してみることにしました。
大学入学後、3年になってから様々なコンクールを受けるようになりましたが、なかなか予選を通過できずにいました。大学4年になり、東京国際芸術協会主催のコンクールでようやく予選を通過し、大きなホールで歌わせていただくことができました。また、地元秋田の恩師の先生方のお力添えで、ソロで演奏する機会をいただくことも多くなりました。
「秋田県青少年音楽コンクール」について
このコンクールに声楽部門があることを知ったのは昨年でしたが、申込期間が過ぎていたので、出場することはできませんでした。せっかく大学で声楽を専門に勉強させてもらっているので、何か結果を残したいと思っていましたし、両親にも真面目に勉強に取り組んでいる姿勢を見せたいと思いました。また、地元秋田での開催だったので、卒業後、秋田で活動していくためにも、ぜひこのコンクールで上位入賞したいと思いました。
そのため、慎重に課題曲の選曲をしようと思い、自分がきちんと歌える曲、得意な曲を選びました。コンクールの前には、大学の「音楽科コンサート」でのソリストに選ばれていましたし、また、12月の卒業演奏試験の準備もしなければならなかったので、準備期間はあまりなく、なかなか練習時間をとることができませんでした。
コンクール当日の様子
客席には秋田県の音楽関係者の方がたくさんいらして、また、お客様も大勢だったのでとても緊張しました。会場は天井が高く、響きやすいホールでした。
本番では響きを感じ取れず、自分では納得いかない演奏をしてしまいました。けれども最後まであきらめず、役を演じきろう、と全力で歌いました。
演奏後に審査員の先生方の講評を聞き、結果発表で「金賞」をいただき、まさか最優秀賞をいただけるとは思っていませんでしたので、とても驚きました。地元秋田でこのような成績を残せて、とてもうれしかったですし、今後の活動にもつながると思います。
今後の抱負
12月の卒業演奏試験では、今まで勉強してきたこと、コンクールや演奏会で培った経験、関わって応援してくれている人たちの想いを大切に全力で演奏しました。3月の卒業演奏会の出演者に選ばれたので、4年間の集大成となるような演奏をしたいと思います。
卒業後は、学生のときのように1日に何時間も音楽に向き合うことは難しいかもしれませんが、これからも勉強を続けていきたいです。また、いただいたチャンスを活かし、人との出会いを大切にしながら、ひとつひとつ大切にこなしていきたいです。
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