音楽学会・国際文化学会・キリスト教文化研究所・児童教育学会 協同企画
ガムランと舞踊 ワークショップとミニコンサート
−バリ島の風を感じて
日 時 2012年6月2日(土)14時〜16時(15時〜 ミニコンサート)
会 場 学生センター 小ホール
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梅雨入り前の好天に恵まれた6月2日(土)午後、音楽科音楽学会、国際文化学会、キリスト教文化研究所、児童教育学会協同企画により、「ガムランと舞踊/ワークショップとミニコンサートーバリ島の風を感
じて」を開催しました。
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インドネシアに伝わる青銅打楽器アンサンブル、ガムラン。
中でもバリ島のガムランは、その華麗な響きで世界中の人々を魅了しています。 |
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会場の学生センター小ホールは、すっかりバリの雰囲気です。
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まず、ワークショップで、音楽科と国際文化学科の学生が、ガムランの主要な楽器を体験しました。
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短い時間でしたが、直接楽器に触れ音を奏でることで、バリ特有の響きと音楽のつくり方を感じ取ることができました。 |
続いて、ミニコンサート。
100名を越えるお客様が、「音の森 ガムラン・スタジオ」所属の
演奏グループ「サリ・メカール」の演奏と舞踊を楽しみました。 |
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演奏者の中には、日本におけるガムラン研究の第一人者である皆川厚一氏も。楽器や曲目の説明を加えてくださり、初めて聴く方にも、ガムランの魅力や聞きどころがわかりやすく伝わりました。
あっという間の一時間。異文化の魅力的な音楽文化に目と耳と心をひらかれる時間となりました。
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「音の森 ガムラン・スタジオ」の主宰者は、音楽科の卒業生宮元雪絵さん。
学生たちにとっては、生き生きと活躍される先輩の姿に触れる機会でもありました。 |
参加した学生の感想
私は、音楽学会委員として運営に携わり、さらにワークショップの演奏体験もさせていただきました。
ワークショップでは、22名の学生に、バリ・ガムランの主な楽器を代わる代わる丁寧に教えていただきました。ガンサと呼ばれる鉄琴のような楽器は、ハンマーで鍵盤を叩いて音を出しますが、音が響いて残るので、次の音を出すときに前の音を左手で止めます。西洋の楽器には見られない奏法で、慣れるまで難しかったですが、慣れてくると他の楽器の音も聞きながら、西洋の楽器とは違う不思議な響きを全身で感じることができました。
ガムランには楽譜がなく、曲の長さはその時の雰囲気で決まります。アイコンタクトで、盛り上げるタイミング、終わるタイミングを合わせるのも、おもしろく感じました。
ミニコンサートでは4曲披露されました。中でも、場を浄め、観客を歓迎する意味で花を撒く《パニュンブラマ》という舞踊が印象的でした。腕や首を鋭角的に曲げる身体の使い方が興味深かったです。
運営に携わった立場として、椅子を何度出しても足りないほど、お客様がいらして下さったのが嬉しかったです。
ガムランの演奏と舞踊を間近で見ることができ、さらに楽器に直接触れたことで、民族音楽にさらに興味をもつことができました。機会があれば、またぜひ見たいと思います。(2年・文化系)
あまり馴染みのない「ガムラン」の魅力を多く方と共有したい!という思いでスタートしたこの企画。もとをたどれば、「音楽文化学講義T」の授業でバリ島の芸能の奥深さに触れ、興味をかきたてられたところに、他大学でガムランの体験講座があり、そこで、「音の森 ガムラン・スタジオ」の主宰者、音楽科OGの宮元雪絵さんとお会いしたのがきっかけでした。音楽科音楽学会の行事としてとりあげてもらえることになり、私は学生スタッフのリーダーを務めました。ひとつのプロジェクトを立ち上げ、運営するのがいかに大変か改めて実感しながら、多くのことを学び、たくさんの素晴らしい経験をさせていただきました。連絡の際の言葉遣い、多方面からの助言をどう取捨選択して消化するか、全体の進行を把握して、どのタイミングでどういう連絡や作業をすべきか、などなど。失敗も数多くありましたが、それも、今、学生のうちに経験しておいて良かったと思います。
プラスの収穫もたくさんありました。他の部署との合同企画だったことで、国際文化学科の学生と知り合うことができ、そこでアジア文化のこと、次回国際文化学科で催されるイベントのことなど、様々な情報交換ができました。そこに私は、今後につながる確かな手応えを感じました。
当日は予想していたよりもはるかに沢山の方々が来てくださり、ワークショップとそれに続くガムランと舞踊のコンサートは、大盛況のうちに幕を閉じました。来てくれた友人たちは、口々に「感動した!」「楽しかった!」と声を掛けてくれました。企画の出発点だった「ガムランの楽しさ・素晴らしさを少しでも多くの人と共有したい!」という思いは、お伝えできたのではないかと思います。
このような貴重なチャンスを頂いたことを、感謝をしております。この経験を、今後に生かしていきたいと思います。(3年・実技系)
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