生活環境科学研究所ミツバチ科学研究部門では、養蜂に関する研究のほか水の森周辺の生態についての研究・調査を行っています。
調査開始以来、水の森公園内では絶滅危惧種が多数発見され、ニホンミツバチも生息しているなど環境に恵まれた森林であることが確認されています。
ミツバチ科学研究部門では、教育学科の学生有志と魅力ある自然環境を地域に発信するためのプロジェクトチームを結成しており、周辺の環境について地域の小学生にも知ってもらおうと水の森児童館で「ミツバチと水の森にすむ生物 ふれあい講座」と題した公開講座を開催しました。
当日は、約20名の小学生が参加し、水の森の生態系に関するミニ授業や、サンショウウオ、ヤゴ、カメ、ドジョウといった生物に直接触れながらの観察などを行いました。
最初は、生物を近くで見ることや触れることを怖がる小学生もいましたが、最終的には全員が笑顔でサンショウウオを手のひらに乗せるなど、地域の森林にすむ生物とのふれあいを楽しんでもらうことができました。
また、本学で養蜂しているミツバチを観察用のケース入れ、巣ごと観察してもらいながら、巣の中でのミツバチの動きや女王バチと働きバチの違いについて間近で確認してもらうほか、ミツバチが草花の受粉を促すことによって近隣の森の中の環境と生態系が保たれていることなどを紹介していきました。
本学では、今後も水の森周辺の生態系研究の結果を地域の方々に公開し魅力の発信と地域活性化に繋げる活動を行っていきたいと思います。