3月15日、東京エレクトロンホールで高校生のためのワークショップを開催しました。
このワークショップは、「国連防災世界会議」の関連事業として行われ、高校生49名、サポート役の大学生27名、一般の傍聴者約50名が参加しました。
まずは、自身がハリケーン・カトリーナの被災者であり、災害学研究者でもあるダニエル・アルドリッチ先生の研究発表が行われ、災害の復興過程における考察を詳しく話しくれました。
地域社会での人々の繋がりが多様であるほど、復興が早く進んでいくことと実証し、その研究成果のデータも公開しました。先生のお話を通訳してくれたのは、本学国際文化学科3年の岩川さん。
初めての大役で緊張しつつも、お話の魅力が会場の皆さんに伝わるように頑張りましたね。
次に、心理学という立場からみた、コミュニティーの重要性を、山形大学の上山真知子先生に説明してもらった後、いよいよワークショップ開始です。
高校生が6人ずつ8つのグループに分かれ、本学の学生がディスカッションのサポートをします。
人口6万人ほどの沿岸部にある被災した市で、自分たちがコミュニティセンタ ーの職員になったことを想定しながら、地域が元気になっていくためのプロジェクトを考えることが課題です。
お祭りや、フリーマーケット、スポーツ合宿、キャンプ、遠足など、様々なイベント案が出され、互いに意見を出し合いました。それぞれのアイデアが発表されたあと、アルドリッチ先生から講評をいただき、「皆さんの柔軟な考え方に感心した」と述べました。
高校生の皆さんが提案した内容の詳細はこちら(PDF)
最後には、「ドラム・カフェ」を体験しました。
ドラムカフェとは、南アフリカでアパルトヘイト政策廃止後、厳しく対立した民族同士の間に連帯感を作るものとして生まれましたが、現在は良いチームワーク作りに最適な手法として、世界中で普及しています。皆が楽しく手と息を合せ、ドラムをたたくことで連帯感を感じながら、皆さん笑顔でプログラムを終えました。