1月20日(金)に、東北公済病院女性アスリート外来の星合香先生をお迎えし、第2回スポーツセミナーを開催しました。
近年、スポーツ分野では女性アスリートに関する研究も数多く発表されておりますが、同時に女性アスリートを支援する動きも様々見られます。そのような中、産婦人科医でいらっしゃる星合先生は、2018年に東北で初めての女性アスリート外来を設立し、2021年からはスポーツ医としてマイナビ仙台レディースチームにも参加されています。
この日は高校生や大学生の他、生徒の保護者、チーム指導者、体育教員など、50名を超える方々にご参加いただきました。
最初に、女性アスリートの91%が月経によりコンディションが左右されているという調査結果から、月経の悩み別に具体例を交えてご講義いただきました。そして月経は成長スパートの約1年後に初来することから、特に成長期にはエネルギーを十分に摂取することが大切なこと、さらに最近軽視されている糖質は、成長にとって非常に重要な栄養素であることなどが説明され、毎日の食事が未来の身体を作っていることを改めて学ぶ機会となりました。
参加した学生からは、「月経について知らなかったことが多く、深く学ぶ機会になった」「自分もアスリート外来の受診やピルの利用も考えてみたい」、「糖質の重要性を再認識した」、保護者の方からは「月経と成長スパートの関係を知れて本当によかった」「食事の量とタイミングを見直してみたい」などの感想が聞かれました。
そして講演終了後は星合先生の前に長い行列ができ、個別に先生に伺いたかったお話をされており、本テーマへの関心の高さが伺えました。
今年度のスポーツサイエンスラボ主催のセミナーはこれで終了となりますが、来年度も皆さんの健康維持・増進や運動支援につながるよう、引き続きセミナーを開催して参りますのでご期待ください。