キャリア支援企画(1)「シリーズ:心理学を現場で活かす~言語聴覚士~」を開催しました

7月29日(月)の5校時に、「言語聴覚士」講演会を行いました。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)とは、言葉によるコミュニケーションに困難がある方などに、機能の維持向上を図るための援助を行う専門職です。
今回はSTである江畑綾先生(仙台青葉学院短期大学)にご講演いただきました。

江畑先生からは、「言語聴覚士が話す、聞く、だけでなく、食べることに関する支援を行う仕事である」、「子どもから高齢者まで幅広く支援を行う仕事である」など、STの職務について教えていただきました。
また、STの魅力が「できたということに誰よりも近く立ち会えること」、「変化の積み重ねを目の当たりにできること」であるというお話もありました。
STが社会で必要とされている人数が多いため、まだまだSTになる人が必要であるという点にも言及。就職するうえでの強みがあることも教えていただきました。

続いて、本学OGである名生花さん(2020年度心理行動科学科卒業生・仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科卒業)鈴木珠緒さん(2022年度心理行動科学科卒業生・仙台青葉学院短期大学 言語聴覚学科卒業)に、お話をうかがいました。

お二人からは、専門職として働きたい気持ちや、医療現場で働きたいという気持ちがあったことがSTを目指す動機にったというお話がありました。
また、言語聴覚士の仕事と心理学の関連があるという点も教えていただきました。
たとえば、患者さんの機能低下が脳機能の問題なのか本人の特性なのかを区別する際に生理学的知識だけでなく心理学的知識が求められること、リハビリにおけるはげましや評価において学習心理学でいう条件付けや強化などの理論が参考になること、来談者中心療法や傾聴によって患者さんに寄り添う姿勢が必要になること、抑うつなど心理的状態の理解をしながら患者さんを診る必要があることなど、多くの例を挙げていただきました。

その後の質疑では、STになることを決めた経緯、STの責任ややりがい、講演を聞いている学生がいまやっておくべきことなどが話題になりました。

講演には本学の学生30名が参加しました。
講演後には参加者から次のような感想が聞かれました。
・本日お話を聞き、(STは)話すこと、聞くこと、食べることの全てにおいて支援する職業だということがわかりました。
・摂食嚥下障害について説明していただき、食べることが難しくなることで生活の質にも大きく影響することが学べた。
・その患者さんのできなかったことができるようになる瞬間を見届けられるというのは、とてもやりがいのある仕事だと思いました。
・子どもに関わる仕事に興味があるので、興味が湧いたし、今日で終わらせることなく、これをきっかけにSTについて調べてみようと感じた。

心理行動科学科の卒業生が仙台青葉学院短期大学に進学しているというご縁もあって、この講演会を毎年開催しています。
今年度の講演会も、学生が将来を見つめ直す機会になったようです。
(瀧澤記)