キャリア支援企画(4)「シリーズ:心理学を現場で活かす~言語聴覚士~」を開催しました

7月19日(金)の5校時に、「言語聴覚士」説明会を行いました。
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は、心理学を活かした専門職の一つととらえることができ、学部で心理学を学んだ人たちが選ぶ進路の一つです。

今回はお二人のゲストをお招きし、以下のようなお話を伺いました。

■ 鈴木 將太 先生
(ST。仙台医療福祉専門学校言語聴覚学科)
sCIMG1633言語聴覚士の仕事内容、言語聴覚士の資格取得、どんな人が向いているのかなどについてお話を伺いました。
言語聴覚士は、話すこと、聞くこと、食べることといった人間の生活の質に関わる部分に困難を抱える方々を支援するお仕事で、「人の人らしさを支える」専門職であり、大変にやりがいのあるお仕事とのことでした。
資格取得までの専門学校での学びについてもお伺いしました。

■ 竹村 はづき さん
(ST。2012年度心理行動科学科卒業生。ウェルビ-(株) 勤務)
tCIMG1651竹村さんは現在、就労移行支援事業所で、障害のある方が仕事に就くための訓練を行ったり、企業へ介入して障害のある方の受け入れのお手伝いをなさっています。一人一人にあった訓練の仕方を考え、さらに利用者の方の様々な障害に対応するために、日々学び続けているとのことでした。精神障害の方もいらっしゃるため、大学時代に学んだ心理学の知識も役立っているとか。学生時代に何を考え、どのように進路選択していったのか、実際のお仕事のやりがい、困難とその乗り越え方についてもうかがいました。

 

当日は1~4年生約20名が参加しました。 以下,参加者の感想の一部をご紹介します。

◎言語聴覚士という仕事の魅力について

  • 言語聴覚士は、心理学を実践的に活用できる職業なのだと思った。
  • 将来直接的に人を助けたり、関わったりする仕事に就きたいと思っていたので、興味をもった。
  • 人の人らしさを支えることができるということに、仕事としてのやりがいを感じ、また人との関わりを多く持てることに魅力を感じた。
  • 一人一人のニーズにあわせて接している姿がとても素敵だと思った。
  • 普段当たり前のように、聞いて、話して、食べて生活できることはとても幸せなことだと感じ、進路の一つとして候補にしたいと思った。
  • 障害のある人を支える素晴らしい仕事で、幅広い現場で活躍できる可能性があり、社会に貢献できるのは魅力的だと思った。

◎今自分ができることについて

  • 鈴木先生と竹村先輩のお話から、とりあえず今できることは、人脈を広げたり、好きなことや興味のあることを極めることだと思ったので、行動にうつしていきたい。
  • 竹村先輩が、積極的に自分から動いて学びに行っていたり、試行錯誤しながらも将来をきちんと考えていたことがわかった。私も自分からやりたいことを探して知識の幅を広げていきたい。

言語聴覚士ということばは聞いたことがあっても、詳しくお話を聞くのははじめてという学生が多く、仕事の専門性と内容、これからますます必要とされる仕事であることに魅力を感じた様子でした。

(木野記)