2018年3月23日(金)~25日(日)に、東北大学川内北キャンパスで開催された「日本発達心理学会第29回大会」に1年生(現在2年生)7名が参加しました。
これは、全国の発達心理学に関する研究を行ってきた研究者が、年に一度研究報告に集うものです。今回は、「時間・関係・文化の中での発達心理学」をテーマに、震災に関わることがらも多く取り上げられていました。
地元仙台で開催されたこともあり、今大会には、本学科の1年生(現在2年生)7名が、「心理行動実践研修B(※)」という単位認定型の科目の一環として参加しました。
3日間にわたり、講演、シンポジウム、ラウンドテーブル、ポスター発表と、様々な形での研究報告が並行して行われ議論が交わされる中、学生たちもプログラム集とノートを片手に、思い思いのプログラムに参加しました。
3日間の学会参加の後は、参加して学んだことをレポートにまとめて提出します。
大学での授業とは異なり、研究者同士のやりとりですので、大学1年生には難しい発表もあるだろうとは思ったのですが、学生たちの参加態度はは大変意欲的で、わからない言葉はあらかじめ調べていったり、帰宅後に調べたりしていたようです。レポートからも理解の様子が読み取れました。また、内容のみならず、発表の仕方や議論の仕方についても大いに刺激を受けたようでした。
以下に、学生たちの感想をご紹介します。
- 3日間このイベントに参加して感じたのは、発達心理学が沢山の人の生活の役に立っているということである。様々な話を聞いて、発達障害者や健常者などに関わらず、人は生涯を通して成長していくものなのだと改めて感じた。
- ラウンドテーブル及びシンポジウム、ポスター発表などを見て、プレゼンテーションの仕方を学ぶことが出来た。
- 質疑応答の時間には話題提供者や企画者だけではなく、参加者がものすごく説得力のある批評や意見を持っていたり、自分自身の実体験に基づいた感想を述べていたりなど、人生経験が豊富だという印象を受けた。聞いた話をそのまま受け取るだけでなく、もっと深く、物事を多面的に捉えているように感じた。
- 学校だけでなくこのような学会で心理学を学べるという恵まれた環境に感謝したいと思う。この学会に参加を決めたのはただただ興味本位で「折角の機会だから」という軽い気持ちで参加を決めてしまったのだが参加して初めて知ったこと学ぶことがたくさんあり参加して本当に良かったと思っている。
- 沢山頭を使い体力も消耗したが、また一つ私の中に新しい経験が増えたので良かった。今後このような機会があった時また参加させて頂きたいし、学んだことを今後の糧にしていく。
3日間、初めての経験で疲れたと思いますが、新学期から学ぶ意欲をさらに高めることにつながっている様子でした。
今後も様々な活動を紹介していきます。在学生のみなさんの積極的な参加を期待します。
(木野記)
※「心理行動実践研修B」は、広く実社会における実践活動を後押しすることを目的としたユニークな認定科目です。資格取得や学会の年次大会・シンポジウム・研修会への参加、ボランティア活動などに対して、それぞれの活動内容に応じたポイントが付与され、一定のポイント数に達するとこの科目の単位が認定されます。