【もりのこどもえんだより:巻頭言】イェスさまの愛をしんじて

皆さん、こんにちは。4月1日から学長兼担として園長を務めております 末光眞希と申します 。

「まき」という名前は幼少期を過ごした北海道は野幌(のっぽろ)という、札幌近郊の田舎町に点在する牧場(まきば)に由来します。子どものころ珍しい名前とは言われていましたが、今のように女の子の名前では ありませんでした。
牧場のように豊かな緑に囲まれた森のこども園が2016年11月に開園して満5年が経ちました。今年の3月、開園以来の子どもたちが初めて卒園することになり、この機会に、こども園を設計してくださった伊東豊雄先生(ご存知、仙台メディアテークの設計で有名な世界的な建築家) を園に再びお招きして何かイベントを、となりました。こうして「みんなのひろば」で実現したのが学長対談です(1月24日)。その時、企画者たちにおだてられ(私はたいへん「おだて」に弱い のです !!)、私のピアノ伴奏でこどもたちに讃美歌を歌ってもらうことになりました。聞けば 、「どんなときでも」(こどもさんびか120 番、讃美歌21-533 番)が園の愛唱歌というでは ありませんか。私も大好きな讃美歌です 。


どんなときでも、どんなときでも、
苦しみにまけず、くじけてはならない。
イェスさまの、イェスさまの
愛をしんじて。

どんなときでも、どんなときでも、
しあわせをのぞみ、くじけてはならない。
イェスさまの、イェスさまの
愛があるから。

作詞者の高橋順子さん(1959-1967)は 、福島市の福島新町教会の教会子ども会に出席しておられ、骨肉腫との苦しい闘病生活の末、8歳の誕生日を迎えることなく短い生涯を終えて天に召されました。片足を失った上での2 回目の手術の前日に書かれたという原詩は「どんなときでも/どんなときでも/しあわせがくるまでくじけてはならない」とあったそうです。
私たちも苦しい日々が続きます。この1年間、「イェスさまの愛をしんじて」歩んで行きたいと思います。

(もりのこどもえんだより2022年4月号掲載)