2020年8月3日
学生・保護者・受験生の皆さま
後期授業の実施方針について
宮城学院女子大学
学長 末光眞希
在学生の皆さん
全国的に再びコロナ感染者が増えており、心配がつのる今日この頃です。
元気にお過ごしでしょうか。
本学は、9月12日(土)から始まる後期授業を、桜ヶ丘キャンパスでの対面授業を基本として実施することにしました。
私たちは、現在の状況がけっして安心・安全と言えるものでないことを知っています。しかしこの状況がおそらくあと2~3年は続くということも、また確からしいことです。ワクチンの開発にはまだ1~2年の時間がかかることでしょう。その予防効果は限定的だという話もあります。もし、私たちが、現在の仙台市内あるいは宮城県内の感染状況を理由に9月からの対面授業を断念するとしたら、私たちはこの先2~3年の間、対面授業を再開する理由を失うことになります。
私たちは、その選択肢を選ばないことにしました。代わりに選んだのは、私たちは新型コロナの時代という新しい時代を新しく生き始めなくてはならないという認識です。私たちは、食事をするとき以外はずっとマスクを付け、一日何回も手を洗い、三密になるような接触を避け、大きな声をださないという世界を生き始めました。本当につらいことですが、こうした不自由が数年間続きます。それは私たちが生きのびるために必要な不自由です。そして本学は、このような新型コロナの時代の中にあって、どのようにしたら入学式を行い、教室で授業を行い、学生の皆さんが課外活動を楽しみ、大学祭を祝い、クリスマスを祝えるかという課題に取り組むことにしました。
安全に対して細心の注意を払わねばならないのは当然のことです。9月からの後期授業の実施方法は、対面授業を基本とし、キャンパス内の密を回避するため、一部、遠隔授業等を併用する方法をとります。さらに、通勤時間帯の通学を避けるため、一部の時間割変更も検討中です。具体的な授業実施方法は学科によって異なりますが、時間割を含め、詳細は決定しだいお知らせします。なお、現時点において、次年度の実施方法については本年度後期授業と同様の実施方法をとる方針です。
教職員一丸となって学内における感染予防対策を徹底します。対面授業はキャンパスを利用する教職員と学生の全員が、高い感染予防の意識や行動を持ち続けて初めて可能となります。皆さんのご協力をお願いします。
なお、感染拡大の状況によっては、すべての授業が遠隔授業に切り替わることもあり得ます。しかしその場合でも、授業開始日の変更はしません。上記の本学の授業実施方針に強く影響を与えるような感染状況に至った場合には、改めて本学の姿勢を公表します。
受験生の皆さん
2021年度入試は総合型選抜試験(10月3日~4日 一次選考)から始まります。試験会場の感染予防対策を徹底しますので、健康に留意し、どうか試験会場で実力を発揮してください。