新型コロナウイルス感染予防のため 学位記授与式への出席停止と自粛についての要請

2020年3月17日

宮城学院女子大学
2019年度卒業生の皆様

学生部長 厳爽

新型コロナウイルス感染予防のため
学位記授与式への出席停止と自粛についての要請

 

3月16日に配信しました「新型コロナウイルス感染拡大防止に関わる追加のお願い」の「⒈② なお、外務省が指定している感染症危険地域に加え、感染者確認国・地域からの帰国者にも感染が確認されている状況に鑑みて、日本以外の全ての国を対象に、帰国後 14日間は大学への登校を禁止します」との条項に従い、3月19日(木)に予定されている学位記授与式の参加について、以下の要請をいたします。

新型コロナウイルス感染が世界規模で拡大している中で、参列する卒業生の健康と安全を守るための決断であることをご理解いただきますようお願いいたします。

 

【1】3月5日(木)以降に海外から帰国した学生は、3月19日(木)の学位記授与式に出席できません。
政府の専門家会議は、海外からの帰国者について、感染の拡大を防ぐために、症状のない人にも帰国から2週間、外出をしないよう求めているためです。

【2】3月4日(水)以前の帰国者であっても、微熱、咳等の症状があれば出席を自粛してください。
ウイルスの潜伏期間は2週間をこえる事例も報告されていますので、風邪のような症状がある場合には、感染防止のために出席の自粛をお願いいたします。

 

 

2020年3月17日

卒業生の皆さまへ

学長 平川新

 

 新型コロナウイルス感染が世界規模で拡大しています。各国の対応も時々刻々変化し、きびしい行動規制がとられています。
 本学においてもこれまで、学生および教職員に海外渡航の自粛や不要不急の外出を控えることなどを要望してきました。しかしながら、国内外で感染の収束が見られない状況ですので、誠に不本意ながら、本学でも講堂での卒業式典を中止し、教室に分かれて学科ごとに学位記を授与する分散開催に変更せざるをえない事態となりました。皆さんの人生の節目となる栄えある卒業式を、十分な形で開催できないことについて、とても申し訳なく思っております。
 一方で、分散形式とはいえ、大学において学位記授与を実施するにあたっては、万全な体制をとって、参列される学生の皆さんの健康と安全を守ることが大学の役割であると考えています。
 報道されている通り、新型コロナウイルス感染の特徴の一つは潜伏期間が長いことです。感染していても発症しない場合がありますので、感染防止が一層難しくなっています。また、外務省が危険地域に指定した国以外から帰国した人にも感染者が確認されています。現在の段階では一部の地域だけが危険なのではなく、世界のどこでもが感染危険地域になってしまいました。
 このたび学生部が実施した本学4年生の海外渡航調査によると、3月5日以降に感染地域から帰国した学生が一定の人数いることが分かりました。
 ついては、政府の専門家会議が感染拡大防止のために帰国後2週間は外出を控えるよう要望していることから、多くの学生が安心して学位記授与式に参列できる環境を保つことが大学の責任だと考えています。
 この観点に立てば、3月5日以降に海外から帰国された4年生は、卒業式への出席を禁止せざるをえません。卒業式を楽しみにしていた4年生には、大変申し訳ない決定となりましたが、日本だけではなく世界中が危機管理の強化を求められていますので、なにとぞご理解とご協力をお願いいたします。
 全ての卒業生に卒業式に参列していただけない状況は、大学として、学長として、断腸の思いであります。しかし、感染拡大の防止と、不安な状況を一日も早く収束させるために対策を徹底することが、大学としての社会的役割であると認識しています。この苦渋の決断を、ご理解いただきたく切望します。

 なお、学位記などは大学よりご自宅に送付いたしますので、ご安心ください。

 以上、心を悲しみに満たしての指示とお願いです。