6月8日(土)、開学70周年記念「MG音楽祭」を開催しました。音楽科は開学より設置している学科で、演奏家や教育者として活躍する卒業生を長年に渡り輩出してきました。今回の音楽祭は、在学生や教員はもちろん、卒業生や本学にゆかりのある演奏家が出演し、礼拝堂や大学講堂、ハンセン記念ホール、学生食堂に至るまでキャンパス全体が音楽に包まれる1日となりました。
スタートを飾ったのは、本学附属音楽教室出身者によるミニコンサートです。全員が音楽科に在籍しており、日々研鑽を積んでいます。
続いて、今年度より音楽科器楽コースに新設された管楽器・サクソフォーン専攻と打楽器専攻(マリンバ)の教員、小田島航太講師(sax)と星律子講師(mrb)による演奏が披露されました。
礼拝堂に会場を移したミニコンサートでは、本学ハンドベルクワイアによる演奏に続き、パイプオルガン(小野なおみ講師)とオーボエ、アリアの協演が披露され、盛大な拍手が贈られました。
大学講堂で開催されたのは今回のメインイベント「辻裕久&なかにしあかねによる合唱講習会とコンサート」です。テノール歌手の辻裕久氏と、作曲家・ピアニストのなかにしあかね特命教授による本格的なレッスンが受けられるということで、会場には約200名の方にお集まり頂きました。
課題曲は英国民謡「Home,Sweet Home(埴生の宿)」。英語の発音のポイントや歌詞の背景、抑揚などを丁寧にレッスンし、発表会では辻氏となかにし教授が感激するほどの出来栄えとなりました。
続く両名によるコンサートでは、英国で古くから歌われている民謡を中心に、詩人・画家の星野富弘氏の詩になかにし教授が作曲した「秋のあじさい」「愛されている」も披露されました。
両名が退場してからも拍手が鳴り止まず、アンコールに突入。観客の皆様は、歌詞に込められた想いや時代背景をイメージしながら聴き入っていました。
その後も、音楽リエゾンセンターの楽友ネットワーク会員から、本学の教職員や卒業生で構成されたジャズバンド・Liberman Quintetteや、迫力のパフォーマンスを観せた加茂綱村太鼓によるステージ、そして最後は音楽リエゾンセンター認定演奏員によるスプリングコンサートスペシャルと続きました。本学音楽科の卒業生を中心に、オーディションで選ばれた認定演奏員の演奏は、「音楽の宮城学院」の存在感を示す魅力を響かせ、70周年を音楽で祝う1日は大盛況のうちに終幕しました。