公開国際シンポジウム「ステンドグラスとはなにか 照らされる歴史・時代・空間」が開催されました

フランスの名工の称号「メートル・ダール」のひとりである、ジャック・ロワール氏をお招きし、創立130周年記念企画「ステンドグラスとはなにか 照らされる歴史・時代・空間」と題してのシンポジウムが、12月10日(土)、本学礼拝堂で開催されました。
ロワール氏は、本学ステンドグラスをデザインした世界的ステンドグラス作家であるガブリエル・ロワールの実子にあたり、父から引き継いだアトリエ(シャルトルのアトリエ・ロワール)の代表を長く務めるなど、20世紀後半のフランスのステンドグラス界を牽引してきました。
ロワール氏の基調講演では、アトリエの紹介と父ガブリエルの思い出に加えて、ステンドグラスの製造過程についての詳しい説明がなされ、これを受けたリレー講演では、森雅彦先生(専門:西洋美術史)、吉村典子先生(専門:イギリスを中心とした西洋装飾芸術)、安田直民先生(建築家)が、それぞれの専門の立場から、ステンドグラスを起点としたレクチャーを行いました。
「父の作ったステンドグラスの前でこうした講演の機会をいただけたことで、胸がいっぱいです」とジャック・ロワール氏。1980年以来の宮城学院の歩みを見つめてきたステンドグラスの作り手に、心からの敬意をお送りできた時間となりました。