ハラスメント防止委員会 2014年度第1回学生対象講習会を行いました

ハラスメント防止委員会は7月3日に2014年度第1回学生対象講習会を行いました。250人ほどの学生が、学生相談室主任で臨床心理士の小柴孝子先生による「ありのままのあなたがステキ!」と題するお話を伺いました。

ハラスメントの定義や種類、対処方法についてお話を聞いたあと、夏休みを前にデートDVについても学びました。テレビドラマの『ラスト・フレンズ』での主人公カップルの会話を例に、束縛や依存関係を愛情だと誤解してしまう関係の脆さや危険性について考えました。

さらに、性的少数派に対する理解をも深めました。性同一性障害を持つ人たちの苦悩や苦労に関して、カミングアウトした人たちの対談や、現在上映中で1970年代の実話を基にした作品『チョコレートドーナッツ』の中で描かれている同性愛カップルのストーリーを紹介していただき、具体例から感じて考える活動を行いました。私たちの心に深く根ざしている、「こうあるべきだ」という社会的規範が差別を生んでいるという実情を理解し、自分たちが無意識に持っている差別を認識しようという提案がありました。

セクハラやアカハラに代表されるハラスメントも、デートDVに見られる相手の人権を尊重できない関係も、性的マイノリティーの人たちの生き難さも、ありのままの自分と他人を大切にできないことから起こります。より豊かな人と人との関係を目指していきたいですね。