3月10日、教場イベント「リーディング の ような 公演 : 声に出して読む 阿藤智恵『十六夜の月』」が開催されました。
一般教育科目の設置科目である「特殊研究」(3,4年配当科目)のなかに「演劇論」(担当教員:間瀬幸江)があります。戯曲を声に出して丁寧に読み進めながら、「役を演じる」とはどういうことなのかを考える授業です。これはその講義の応用企画として、受講生たちが授業のまとめをかねて行ったものです。
課題となった戯曲『十六夜の月』は、2011年春にとある高校の演劇部で初演された作品です。世代は同じながらも互いに全く異なる世界を生きる若者たち―大人の仲間入りをする17歳を祝う「花まつり」を待つ森の若者たちと、家族の復讐のためだけに生きる山の若者たち―が、ことばと想像力とを介して、出会います。
聴講に来てくださった皆さんにも一部声のご参加をいただきました。花まつりを待つ十代の若者の心の声が、参加者の身体を通して共有されたひとときでした。
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