音楽科卒業生のコサキ 共子先生が翻訳した書籍が出版されました

コサキ 共子先生(1979年卒業)が翻訳した書籍が出版されました。

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コサキ共子先生訳書

ショパンとデッペに学ぶシンプルなピアノ演奏法
フレデリック・ショパンとルードヴィヒ・デッペのピアノ演奏の理想と今日のピアノレッスンにおけるその意義

【著者】
エルギン・ロート

【訳者】
コサキ 共子

【コサキ 共子先生プロフィール】
宮城学院女子大学音楽科ピアノ専攻卒業。卒業後、ドイツに留学し、1981年フライブルク国立音楽大学卒業。1984年からホーフ交響楽団附属音楽学校でピアノを教える傍ら、演奏活動を続ける。現在、バイロイト教会音楽大学講師。

【コサキ 共子先生からのメッセージ】
私は長年、ピアノ奏者、ピアノ教育者として、身体に自然で、美しい音色で弾けるようになる演奏法を探してきました。そこで、この度和訳出版したエルギン•ロート女史の本との出会いがありました。著者のロート女史は、長年ハンブルク音楽大学で教鞭をとられ、2012年に亡くなられたピアノ教育者です。ピアノ演奏法に関して書かれた歴史的著作を、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語などの原語で読まれ、その膨大な量の情報から、現在の私たちに役立つエッセンスをまとめようと尽力されました。
日本ではあまり知られていないルードヴィヒ・デッペは、ショパンより18年後に生まれ、ドイツで活躍したピアノ教育者です。
ロート女史は、ショパンの弟子たちとデッペの弟子たちのレッスン報告に多くの共通性が見られることに注目して、この著作で、二人のレッスンの共通性から普遍的に有効なピアノ演奏法を導き出そうと試みました。ショパンとデッペは、指だけを訓練しようとした当時の多くのピアノ教育者とは違って、身体の各部分が全体の調和の中で自覚されて使われるべきだと主張しました。そのように生理学的に正しい演奏法によって、音色も美しくなり、音楽的なフレージングが可能になるのです。ピアノを弾く方々にはぜひ関心を持っていただきたいテーマです。特に、身体の正しい使い方を自覚することは、初心者レッスンにおいても、とても重要です。その意味で、この本を、多くのピアノ奏者、ピアノ教師、学生の皆さんに読んでいただければ幸いに存じます。

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