「作曲・編曲法」は、音楽科 3 年次の教職必修科目で、仁科 彩先生(非常勤講師)が担当しています。
6月29日(木)と 7月6 日(木)に、前期の中間課題の試演会と、口頭試問会を行いました。
今期の課題は、F.ショパン「24の前奏曲 第7番 Op.28 」を模範とし、有節歌曲形式 (英:Strophic form 独:Strophenform) の作品を作曲すること。記譜法に基づき、奏者に伝わる的確な記譜ができていれば、曲調・スタイル・ジャンルの選択は、自由です。
履修生は、作品完成後、プログラムノートと、丁寧に清書をした楽譜を作成し、演奏を他学生に自ら依頼します。その後、リハーサルと楽譜の修正期間を経て、本番(演奏会スタイルの演奏試験と口頭試問会)を迎えます。
多くの履修生にとって、はじめての作曲と初演となりましたが、発表された15作品は、個性豊かな感性と作品に込められた想い、また、ひとりひとりが自分から生まれる音楽(動機)と誠実に向き合った時間が感じられる、素敵な作品ばかりでした。
初演を終えた履修生からは、「同じ授業を受けているのに、それぞれが作曲した音楽が全く異なっていて、びっくりした」「はじめて(自分の曲が)演奏される側になって、たった一音間違って演奏されただけで、こんなにも作品のニュアンスが違って伝わってしまうのか、痛感した。自分が演奏する時は、もっともっと楽譜を読み込まないといけないと思った。」などの感想が寄せられました。