特別教育計画「ハッサン・モァタズ先生(チェロ)&末永 匡先生(ピアノ) デュオコンサート」を開催しました

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2016年度第2回目の特別教育計画が開催されました。

今回はエジプト人のチェロ奏者、ハッサン・モァタズ先生と、ピアノの末永 匡先生をお招きしました。

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初めに、このコンサートの開催に携わってくださった中野 真由美さんからのメッセージをうかがいました。

中野さんはNHKラジオ第一の「ラジオ深夜便」の「ワールド・ネットワーク」のコーナーで、エジプト・カイロからのリポートを担当している方です。

ハッサンさんとの出会いについて、また、彼が参加した「ウェスト=イースト・ディヴァン管弦楽団」(イスラエル人指揮者D.バレンボイムが中心となって設立されたオーケストラ。対立するイスラエルとアラブ諸国出身の若者たちによって編成されている)について、そして、ハッサンさんの被災地へ寄せる思いなどを語ってくださいました。

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お二人の演奏は、暖かさと力強さに溢れていて、音楽に向き合う誠実なお人柄が伝わってくるようでした。素晴らしいテクニックと様々に変化する多彩な音色、表情豊かな音楽に魅了されました。

音楽を通じてお二人が熱い友情と強い絆で結ばれていることを強く感じました。

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最後に、末永先生から音楽を志す学生に向けてお話いただきました。

世界各地では多くの災害や争いが絶えず続いていますが、音楽が国や人種の違いといった様々な壁を越える力になれること、そのことをハッサンさんも、末永先生もご自身の経験を通して感じておられることを語ってくださいました。音楽という世界共通言語を通してこれからも思いを伝えていきたい、という先生からのメッセージが一人ひとりの心に深く響きました。

遠く離れたエジプトから被災地へ思いを寄せてくださるハッサンさん、世界を見つめながら音楽と向き合う姿を教えてくださった末永先生、ありがとうございました。