東海地方へゼミ旅行 明治村編(3日目)

最終日は犬山市にある明治村です。

広大な敷地に明治時代を中心に歴史的な価値や文化的な価値のある建築物を集め、移築再建した屋外施設です。

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ここは谷口吉生氏の父、谷口吉郎と名鉄の副社長土川元夫(旧制四高時代の同級生)が協力して創設しています。

谷口は初代の館長にもなっており、建築の文化や歴史としての価値に着目している点でも興味深い施設です。

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今回の旅行が谷口(子)で始まり谷口(親)で終わるというのも不思議な偶然です。

まずは何と言っても帝国ホテルライト館をみたいという希望もあって、その玄関に集合しました。

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敷地の一番奥にあるため、徒歩だと30分ぐらいかかります。

大谷石とスクラッチ煉瓦の絶妙なコンビネーションが、時代を超えて訪れる人を特別な世界に招き入れる、そんな建物です。

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モダニズムだとか、装飾芸術とかそういったカテゴリーでは表現しにくい唯一無二の建築でしょう。

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完成は100年前の1923年、1968年に解体され、その後1976年に外観が、85年には内装が明治村に完成しました。

保存(谷口は「様式保存」という言葉をつかっている)されたのは正面玄関だけなのが残念ですが、絶妙なスケール感覚やディテールに確かにフランク・ロイド・ライトの空気をかんじます。

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明治村にはその他に西郷従道邸や、旧制四高の物理学教室、聖ザビエル天主堂、三重県庁舎など一日で踏破するにはもりだくさんすぎる建築物が建ち並びます。

さらに、今年はちょうどこの帝国ホテルライト館建設から100年ということで、企画展も開催されていました。

東海地方は今回行けなかった場所もたくさんあります。

建築の勉強はよい建物を見ることから始まると思っています。そういう意味でも密度の濃いゼミ旅行でした。

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