6月9日(日)多賀城市桜木保育所にて「桜木保育所お別れセレモニー」が行われました。桜木保育所は、2011年3月11日の東日本大震災による地震・津波の被害を受け、全壊した保育所です。被害は甚大で、今後保育所を解体することが決まっており、最後のお別れ会としてこのセレモニーが行われました。
今回は、お別れセレモニーでの合唱演奏の依頼を頂き、音楽科の学生有志17名で演奏を行ってきました。このセレモニーには、卒園した子供たちや保護者の方々がいらっしゃるとのことで、曲目は子どもから大人までなじみのある「虹の向こうに」「花は咲く」「にんげんっていいな」「明日という日が」の4曲を歌いました。
当日は快晴で、初夏の日差しが照りつける中での本番でした。私たちは、曲に込められているメッセージを聴いている方々に届けようと想いを込めて歌いました。会場の子供たちは一緒に楽しく歌ってくれたり、時には真剣に聴き入ったりしている様子でした。子供たちと共に歌った本番はあっという間で、この時間をもっと共有したいと感じるほどでした。演奏が終わると同時にアンコールを頂き、会場にいらっしゃった皆さんと「花は咲く」をもう一度歌いました。「花は咲く」を歌った皆さんの歌声には、保育所への心からの感謝の気持ちが込められていて、園庭いっぱいに響き渡っていました。保育所は取り壊されてしまいますが、子供たちが元気いっぱい成長することを願って、いつまでも見守ってくれることと思います。
桜木保育所で過ごす最後の時間を、音楽を通して皆さんと一緒に共有することができました。今回、私たち自身が成長できる大切な機会を頂き、本当にありがとうございました。
音楽科3年 宮城諒子・引地理恵