桜ケ丘古文書プロジェクト 東北大学で古文書の保全作業に参加しました

私たち古文書プロジェクトは、8月19日に東北大学災害科学国際研究所で行われている資料保全活動に参加してきました!参加人数は古文書プロジェクトからは10人ほど、宮城資料ネットのかたも10人ほど、教えていただきながら活動に参加してきました。宮城資料ネットは主に歴史資料の保全活動を行っている団体で、毎週月曜日に保全活動をしています(資料ネットの事務局が災害科学国際研究所にあります)。

当日は、古文書のデジタル撮影、クリーニング、屏風に貼られた古文書を剥がす作業、古文書を水で洗う作業を行いました。参加したほとんどの人が、保全活動の経験がなく、初めて行なっていました。私はもともと5月ごろから活動に参加をしており、当日は学生に教える立場として活動に参加していました。個人的には、特に屏風の古文書を剥がす作業が楽しいです。具体的に言うと、水で和紙を濡らし、専用の道具で一枚ずつ剥がしていくというものですが、徐々に剥がれていく感覚と、綺麗に剥がれた時の快感があり、細かく慎重な作業ではありますが、重なっていた和紙が古文書として剥がれていく様子は、とても気持ちのいいものだと感じます。古文書を扱っていく中で、史料として見ると、その当時使われていたハガキ、学校の証書、軍事郵便など、様々なものが見られます。当時の実物に触れることで新しい気づきがあるかもしれません。昔の情景を思い浮かべたり、くずし字といった昔の字体を目にしたりすることも活動の楽しさの一つだと思っています。

当日、私は学生に活動に関してアンケートを行いました。その中からいくつか紹介したいと思います。活動の楽しかったことは?という質問では、「自分の手で古文書を綺麗にしていくこと」「一緒に活動する人との共同作業」「綺麗にする過程で古文書が資料になっていくこと」などが回答にみられました。やはり古文書の扱い方が難しいといった意見がありましたが、全体を通して見ると作業が楽しかったと回答している人が多く、嬉しくなりました。

古文書プロジェクトでは、大学でも資料保全活動を行なっていて、主に史料の撮影を行なっています。今回、撮影以外の保全活動を経験できたことは大きな学びに繋がったのではないかと感じています。みなさんで活動に参加できてよかったです。

(桜ケ丘古文書プロジェクトメンバー 人間文化学科4年・吉田愛花)

01_DSC00870_S(写真・上) 古文書を剥がす

02_DSC00864_S(写真・上) 古文書を洗う

03_DSC00869_S(写真・上) 古文書をクリーニングする