8/25(木)桜ケ丘古文書プロジェクトが古文書保全のボランティア作業に参加しました

自主活動団体「桜ケ丘古文書プロジェクト」は、8月25日(木)に東北大学災害科学国際研究所において、台風被災古文書の保全活動に参加しました。宮城県内を中心に文化財のレスキューを続けているNPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク(通称:宮城資料ネット)の方のご指導を受けながら、古文書のクリーニングと襖の下張り剥がしを行いました。今回取り扱った資料は、2019年の台風19号で被災した、角田市の旧家よりレスキューしたものです。

クリーニング作業は、刷毛や筆などを使って古文書の汚れを取り除く作業です。汚れたまま古文書を持ち主に返すと、そのまま捨てられてしまう可能性もあるので、地味ではありますが、とても大事な作業であるとお話がありました。

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襖の下貼り剥がしでは、カルテの作成の仕方や襖から古文書を剥がす時のポイントなどを教わりました。初めは恐る恐るでしたが、慣れてくると綺麗に剝がせるようになるので気持ちよかったです。この作業は、大学ではなかなか体験できないことなので、貴重な体験でした。

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古文書は捨てられてしまえばそれまでですが、きちんとした処理を行い、整理することで貴重な資料として活用することも可能になります。地域の資料を保全する活動は地味な作業が多いですが、そうした作業の一つ一つが地域の文化を守っていくことにつながるのであり、私たちの活動がとても重要なものなのだと改めて実感することができました。

これまで新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされていましたが、ようやく実施することができました。今後も桜ヶ丘古文書プロジェクト、そしてわたし自身も宮城資料ネットの活動に協力していきたいと感じました。

今回ご指導いただいた、宮城資料ネットの皆様に感謝申し上げます。

(桜ヶ丘古文書プロジェクト代表、4年佐藤しずく)