石巻市立大原小学校 食育学習会活動報告

 食品栄養学科4年 高橋幸明

12月16日、石巻市立大原小学校にて、食品栄養学科の丹野久美子先生と学生5名で、食育についての学習会を行いました。テーマは「おやつと運動」「カルシウムについて」です。  

1、2年生では、おやつにはエネルギーが多く含まれていることを体で学ぶ授業を行いました。事前に大原小の教頭先生と養護教諭の先生からコンビニ等で購入するお菓子の選び方やその量に課題があることを伺い、このテーマとなりました。内容は自分たちが選んだおやつと消費エネルギーが同等になるように、なわとびやフラフープ、ランニングなど好きな運動を組み合わせて、時間内にこなすものです。子どもと大学生でペアになって挑戦しました。はじめは難なくこなすものの後半になるとへとへとになっている様子がみられました。授業を終えての感想では「おやつを食べた後は運動をたくさんしたいと思います」と、食べ過ぎには注意すること、たくさん食べたらそれだけ消費するのに多くの運動が必要であることを実感してくれました。 

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3~6年生では、食べ物が赤・黄・緑のグループに分かれており、カルシウムは赤のグループの牛乳だけではなく、様々な食品に含まれていることを学ぶ授業を行いました。まず子どもたちが「豆腐」、「じゃがいも」、「大根」の3つのグループに分かれ、そこに食品群の赤・黄・緑という違いがあることを学びます。次にリレー形式で審判役の大学生のところまで走り、たくさんある食品カードのなかから選んだものがどの食品群に分類されるか回答し、正解するとまた走りだし、今度はカルシウムが多く含まれていると思う食品カードを取り戻ってきます。最後にはグループごとに食品に含まれているカルシウムの量を学生が発表しました。牛乳やチーズといった定番以外にも、納豆、小松菜、ひじきなどの海藻等にもカルシウムが多く含まれていることに子どもたちは驚いていました。そして丹野先生から、お菓子やインスタント食品の食べ過ぎでせっかくとったカルシウムの吸収が妨げられてしまうというお話もあり、おやつの取り方についても考えるきっかけとなったのではないかと思います。 

全体を通して子どもたちは笑顔で楽しそうに授業に取り組んでおり、とても嬉しく感じました。今回の学習を通して得たものを普段の生活に活かしてもらいたいと思いました。また私自身、実際に子どもたちに教えそして一緒に学ぶ時間を持ち、子どもたちの健康を支援するやりがいを実感しました。養護教諭を希望している者として貴重な経験をさせてもらいました。この経験を生かし、子どもたちの健康をこれからしっかりと支援していけるよう励んでいきたいと思います。