「世界ハンセン病の日」サイドイベント活動報告

リエゾン・アクション・センターでは、「世界ハンセン病の日」に合わせたサイドイベントとして、2月6日(金)「世界ハンセン病の日」講演会、2月10日(火)国立療養所東北新生園訪問、そして2月5日(木)から約1か月の間、日本財団フォトグラファー・富永夏子氏の写真展を学内で開催しました。

講演会には51名、療養所訪問には14名が参加し、ハンセン病や差別について学びを深めました。「自分自身が正しい知識をもち、そして人に伝えること」の大切さを実感するイベントとなりました。

◆学生企画責任者である国際文化学科4年の作間温子さんの活動報告を掲載いたします。 

 

私がハンセン病を知ったきっかけは、一年前に日本財団のHOPEプロジェクトに参加し、クリオン島にて活動したことでした。

この一年は継続してハンセン病や回復者、患者たちの生きかたに興味を持ち活動してきましたが、さらに多くの人にハンセン病について伝えたいと思っていた折に、「世界ハンセン病の日」サイドイベントのお話をいただき、そして東京でのクローバル・アピールへ参加させていただきました。

今回のイベントでは、笹川記念保健協力財団理事長の喜多悦子先生の講演会、東北新生園の久保瑛二自治会長のお話を通して、大学生が「人との関わり」や「生き方」を考えられるような場を作ることができたと思っています。参加した学生のほとんどがハンセン病を知らないという状況で、実際に療養所を訪れ、入所者のお話を聞いたり、生活の場を見たり、療養所の歴史について思いを馳せるなど、ハンセン病に罹患したためにそこに押し込められた人々の気持ちに触れ、人間の尊厳とは何かを考えると同時に入所者たちの「生きる力」に触れることができたと思います。

DSC_0343  DSC_0338

 

今回参加した学生がハンセン病を伝える一人となり、自分の興味や関心を切り口にハンセン病や回復者の皆さんの心に寄り添った行動を継続して行ってくれることを願っています。そして「東北新生園」が地域とのつながりのある療養所という点からも宮城学院女子大学として「今後の地域の在り方」のために「新生園」との関わりを強化し活動を継続してくれることでしょう。

多くの方々から多大なご支援を賜り、このような企画を実現することができ、すばらしい出会いと機会をいただきました。心から感謝申し上げます。

 RIMG0008  DSC_0282