宮城学院女子大学×日本語検定「寺嶋由芙さん講演会&ワークショップ」を開催しました

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これまでも何度かお伝えしてきましたが、宮城学院女子大学日本文学科ではディプロマポリシーの一つに「適切・的確な日本語運用能力の修得」を掲げ、その成果を客観的に測定・評価する指標として「日本語検定」の受検を推奨しています。2017年度に「日本語検定」の団体受検を開始し今年で8年目となりますが、その間、6回にわたって「文部科学大臣賞」を受賞しました。

そしてこの度、日本語検定委員会と共催でイベントを開催することになりました。
10月4日(金)、日本語検定応援隊長を務める寺嶋由芙氏さんをゲストにお迎えし、「寺嶋由芙さん講演会&ワークショップ」を開催。これまでは団体受検という形で関わってきた日本語検定委員会との初めてのイベント開催です。

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寺嶋由芙さんによる講演会では、寺嶋さんの学生時代のお話や、アイドルを目指された理由、日本語との向き合い方、アイドルとして今どのような活動をなさっているのか・・・・などなど、様々なお話を伺うことができました。
寺嶋さんは早稲田大学文学部日本語日本文学コース専攻のご出身で、中学校教諭と高等学校教諭一種免許状(国語)をお持ちです。また、2022年度第2回日本語検定にて、1級と2級の両方を見事認定された方でもあります(!)。アイドルとして日本語を最大に活かし活躍されている寺嶋さんのお話はとても興味深かったと思います。写真を何枚か見せていただきましたが、アイドルが短歌を詠みあうイベントである「アイドル歌会」。気になって調べてしまった学生も多かったのではないでしょうか。

ちなみに寺嶋さんのお隣にいるのは、日本語検定公式キャラクター「にほごん」です。

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続いて学生参加型ワークショップ「キャッチコピーを考えてみよう!」が行われました。

「大学生が日本語検定を受検したくなるキャッチコピー」というテーマで、事前に日本文学科の学生が応募。
審査員である寺嶋さん、日本語検定委員会、日本文学科の教員2名による選考を経て、10作品まで絞り込まれての結果発表です。

最優秀作品に選ばれたキャッチコピーは、令和7年度の日本語検定新聞広告やポスターなどで実際に使用される予定ということもあり、応募した学生たちはとても緊張したはず。当日は河北新報社の取材(すでに記事になり河北新報に掲載済み)も入りました。日本語検定委員会の砂田さんによる巧みな話術と素晴らしい司会進行のもと、10位から順に発表されて行きます。スクリーンに選ばれたキャッチコピーが大きく映し出されると同時に、寺嶋さんが入賞したキャッチコピーと学生の名前を読み上げてくださいました。緊張が解け一瞬の驚き、そして嬉しさと興奮に変わる瞬間です。

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入賞した学生によるコメントがこれまた見事なものばかりで、日本語を大切にする日本文学科の学生らしいなと思いました。順位が発表される毎に審査員の方々から丁寧な講評を頂戴し、寺嶋さんによる記念品の贈呈が行われました。

 

いよいよ1位の発表です。
見事1位に輝いたのは、日本文学科2年の冨樫優花さんが考えたキャッチコピー「自分磨きに、日本語磨き」。
冨樫さんには最優秀賞がおくられ、表彰状と記念品が贈呈されました。

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冨樫さん、リズミカルで印象に残るキャッチコピーをありがとうございます。体言止めが力強い。
何よりも、最優秀賞、本当におめでとうございます。
来年、冨樫さんのキャッチコピーがどのように広告で使用されるのか。楽しみですね。
その時またご報告できればと思います。

 

寺嶋由芙さんをお迎えし、日本語検定委員会と開催した「寺嶋由芙さん講演会&ワークショップ」。
受賞した皆さま、おめでとうございます。あと少しで入賞を逃した皆さま、ぜひまたの機会に挑戦をお待ちしています。
寺嶋由芙さん、日本語検定委員会の砂田大輔さん、非常に刺激的で有意義な時間をありがとうございました。心より感謝申し上げます。

最後に参加した学生たちのコメントをほんの一部ご紹介します。

・寺島さんのお話がとても楽しく、日本語検定に対しての考えがブラッシュアップされた。
・1位の方の『自分磨きに、日本語磨き』というキャッチコピーに衝撃を覚えた。自分磨きをしたいという自分の中の目標に近い欲求を言い当てられたような気持ちになった。
・受賞された皆様のコメント全てに思いが詰まっていて素敵でした。
・皆さんの素敵なキャッチコピーや講師の方々の講評のおかげで日本語の魅力や面白さに気づくことができたので、また開催の機会があれば、是非応募してみたいと思いました。
・日本語検定を受けようという意識が強くなりました。とても楽しかったです。
・改めて、勉強に対する熱意を思い出すことが出来ました。合格目指して頑張って勉強しようと思います。ありがとうございました。