日本文学科では令和6年度宮城県主催高大連携事業「公開授業」を全4回に分けて本学で実施いたしました。
取り扱った作品は、高校の国語の教科書『言語文化』にも掲載されている芥川龍之介の『羅生門』です。
参加者は高校生の皆さんです。
初回は6月29日(土) 。
「「作者」って誰?」というテーマで、近代文学がご専門の千葉幸一郎先生が授業を行いました。
「人間失格」と胸に書かれたTシャツを着用し、参加者の緊張をほぐした千葉先生。和やかな雰囲気で授業は進みました。
2回目は7月6日(土)です。
テーマは「今昔物語集と『羅生門』」。古典文学・芸能がご専門の深澤昌夫先生の授業となりました。
情報量が盛りだくさんのしっかりと作り込まれた資料が配布され、参加者は一行一行丁寧に読み進めました。
3回目は7月13日(土)に実施、「『羅生門』の誕生―推敲過程をたどる―」というテーマで笠間はるな先生が授業を行いました。
笠間先生のご専門は近代文学です。当日は貴重な資料も見せていただきました。
最終回は7月27日(土) 。
最後は日本語学がご専門の菊地恵太先生による授業が行われました。
テーマは「『羅生門』のことば探究」。
菊地先生のご専門は日本語学(語学)ですので、文学の先生方とは異なる視点からのアプローチとなりました。また、専門的なデータベースの使い方も教わりました。
4回にわたって行われた公開授業でしたが、皆勤賞となった方もおりましたね。
遠隔で参加してくださった方もおりましたし、文学好きな日本文学科の学生も参加しました。
最終日はあいにくの雨(しかも一時土砂降り)となりましたが、皆さん最後まで参加してくださいました。
心より感謝申し上げます。また、別な講座でお会いできれば嬉しいです。