日本文学科キャリア講座「モモとめぐる自分時間の旅」を開催しました

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5月26日(金)、日本文学科では学科独自のキャリア講座「モモとめぐる自分時間の旅―児童書『モモ』が教えてくれる私達のキャリア―」を開催しました。この講座は過去に2回実施し、文学を学ぶ学生たちに好評だった講座となります。

講師には日本文学科OGでありキャリアコンサルタントとして活躍されている大場綾さんをお迎えしました。

ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学作品『モモ』。有名な作品ですので名前を聞いたことがある方も多いと思います。NHKの番組「100分de名著」にも取り上げられたこともある『モモ』を題材に、参加した学生たちはキャリア形成に欠かすことが出来ない時間軸(自分をつなぐ金の糸)をどのように探していくか、ワークを通して体験しました。

さて、ギリシャ語では「時間」を表す単語が2つあるそうです。ひとつはクロノス。時計が刻み続けるいわゆる時間。もうひとつはカイロス。流れる時間の中で、今だ!というタイミングで訪れる大事な時間、チャンスみたいなもの。
カイロスは体感だそうです。「時間」とはその人だけが持つ「体感」とそれを積み重ねて得た「経験」の連続であり、それを貫く一本の糸がある。それこそがキャリアにおいて未来を創り出す重要な要素となるそうです。

この一本の糸をどうやって捉えるかが鍵となります。
日本文学科ではこの「一本の糸」を見つけ、そして捉えるためのキャリア講座を展開しています。

最後に、モモは何でも受け止めることができて、傾聴が得意な少女でした。それゆえ村の人たちとは良い関係を築いていました。ずっと受け身だったモモ。そんな彼女が村人の豊かで幸せな時間を奪い取った灰色の男たちと闘うために立ち上がります。
続きが気になる方はぜひ『モモ』をお読みください。

大場さん、この度も大変ためになるキャリア講座をありがとうございました。