十和田湖にほど近い秋田県小坂町に康楽館という劇場があります。外観は白亜の洋館ですが、中に入れば座布団で芝居を見物する、昔ながらの芝居小屋。明治時代特有の和洋折衷建築です。
この康楽館で毎年7月、歌舞伎の公演があります。今年は深澤先生の2年次「日本文化史」や生涯学習講座の受講者を中心に、総勢70名が大型バス2台に乗り込んで秋田県に向かいました。
今回の演目は、中村吉右衛門さんの「番町皿屋敷」と中村又五郎・歌昇さん親子の「連獅子」です。
参加者は役者さんの熱演を目の当たりにして、もう大満足。
最後は親獅子、仔獅子の勇壮豪快な毛振りに場内、感動の拍手が鳴りやみませんでした。
木造の古風な芝居小屋で見る本物の歌舞伎。参加者は得難い体験をしたことと思います。
翌日は初夏の奥入瀬渓流を散策しました。
さわやかな初夏の風、清々しい木々の匂い、雨に洗われた緑の美しさ、
ほとばしる水の流れに、天然自然の造化の妙を味わった至福のひと時となりました。
今回の康楽館歌舞伎カンゲキ!ツアー、芝居も宿も食事も、奥入瀬も素晴らしかったし、何より天候に恵まれて、本当に大成功でしたね。