宮城学院女子大学開学70周年記念 日本文学科特別企画「現代演劇」公演 ★☆北区AKT STAGE「幕末純情伝」を上演しました

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沖田総司は女だった。土方歳三を追い、新撰組に入隊した総司の本当の正体とは!?

幕末の動乱を駆け抜けた男と女。新しい時代を夢見る者たちに容赦なく襲いかかる現実という権力。愛とは、夢とは。そして日本とは。その眼差しに映った景色とは、生命を賭して守ろうとしたものとは一体何だったのか。1989年8月パルコ劇場で初演され、劇団では上演されることのなかった「幕末純情伝」が2019年、AKT版として蘇る。」(★☆北区AKT STAGE 2019年 夏の本公演「幕末純情伝」パンフレットより)

 

興奮のうちに幕を閉じた昨年の「熱海殺人事件 女・木村伝兵衛バージョン」から約1年。今年も★☆北区AKT STAGEの皆さん(★☆北区つかこうへい劇団の劇団員有志により結成された劇団)を東京からお迎えし、「幕末純情伝」を上演することになりました。

7月5日と6日の2日間、ダブルキャストで上演された「幕末純情伝」。初日のAチームは沖田総司役に浅野鼓由希さん、坂本龍馬役に小山蓮司さん、土方歳三役に池田大輔さん。翌日のBチームは沖田総司を井上怜愛さん、坂本龍馬を大江裕斗さん、土方歳三を草野剛さんが演じました。

両日ともに脇を固めるのは、ゆかわたかしさん(勝海舟役)、松本有樹純さん(近藤勇役)、杉山圭一さん(桂小五郎役)、尾崎大陸さん(岡田以蔵役)。「歌って踊って人を斬る」新撰組隊士に木村明弘さん、栗林広輔さん、此村太志さん、古田小夏さん、本橋祐亮さん、宮﨑聡美さん(素晴らしいチームワークでした!)。芸者梅花とお美津役に高松優さん。海舟の母と婆芸者役に相良長仁さん。そして舞台監督・演出は時津真人さんです。

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両日ともたくさんの方々に足をお運びいただきました。本日7/12より東京本公演が始まりますので、以下ネタバレは避けたいと思います。

 

つか芝居ならではの舞台装置がほとんどない舞台、大音量でかかったかと思えば一気にボリュームダウンする音楽、まくしたてるような、物凄い速度で繰り広げられる台詞、その台詞同士が見事に絡み合って生じるケミストリー。初めてつか芝居を観た方も、往年のファンの方も、一瞬にして引き込まれる世界。そこには溢れるほどの情熱がありました。

殺陣の場面も台詞と照明と音楽が絡み合い格好良かったですね! 最後まで終わりが読めない展開にハラハラしました。ユーモア溢れる場面に笑えば、時代に運命を翻弄される新撰組隊士たちに涙することも・・・。戦隊モノのように、ずらっと並んでポーズを決めるごとくマイクを取り出す隊士たちは面白かったですね。

最初から最後まで目が離せませんでした。

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いやいや、ネタバレは避けなければ。

とにもかくにも「これぞつか芝居!」

興奮と感動に満たされました。★☆北区AKT STAGE の皆さん、今年も情熱の時間をありがとうございました!

 

最後に・・・・・「国とは女のことぜよ。」by 坂本龍馬

 

 

宮城学院女子大学学芸学部日本文学科では大学開学70周年を記念し、★☆北区AKT STAGEによる「幕末純情伝」を上演。今年も大勢の方々にお越しいただきました。皆さんとあの空間を共有できたことを嬉しく思います。

ありがとうございました。