2016年度日本文学科伝統文化教育プログラム 「能の実技体験講座」を開催しました

no2016-1

日本文学科ではさまざまな形で伝統芸能を学ぶ機会を設けています。特に「能」については、「能を学ぶ」(特別講義)、「能を観る」(観劇)、そして「能を体験する」と称して、謡や仕舞を体験する特別講座を展開しています。

一年を通して開催される日本文学科の伝統文化教育プログラム。その最後を飾る能の実技体験講座が2月20日から22日にかけて行われました。講師はもちろん、日本文学科お馴染みの喜多流若手能楽師 佐藤寛泰 先生です。

今回の課題は能の『葛城』です。

先ずは佐藤 師 より、能『葛城』について、詞章や符号(ゴマ点)を含め、非常に丁寧な解説をしていただきました。その後、お手本として謡と仕舞を披露してくださいました。手を伸ばせば届きそうな距離で能楽師の舞いを観ることができるなんて、それだけでも貴重な体験ですが、ここからはすぐグループにわかれ、それぞれ謡と仕舞の稽古です。

それにしても「お稽古、わずか3日間」という短期の集中講座ですが、最終日には発表会が行われ、各々短いながらも濃厚な時間を過した成果をお披露目しました。最後に佐藤 師にお言葉をいただいた時、受講生たちは自然と美しい正座姿で耳を傾けていたのが印象的です。

今年度も日本文学科伝統文化教育プログラムは好評のうちに終了となりました。来年度もどうぞお楽しみに。