11月11日に般若堂の小林嵩先生をお招きして特別実技実習「日本画(表具)の保存と取り扱い」を実施し、博物館実習生が裏打ちや、掛軸・巻子の取り扱いについて学びました。
◆実習生の感想
掛軸や巻物の巻き方の実践では、小林氏の作業があまりにも素早いため、貴重なものなのにそんなに早く巻いて大丈夫なのかと心配になる場面もあった。しかしながら小林氏の巻き方は早いながらも的確で、ゆっくりやることだけが丁寧な作業ではないと学んだ。手際を学び、なるべく早く片付けることで予期せぬ事故や汚れを防げるのではないかと考えた。
この講座を受けて、古い時代から伝わってきた貴重な品物を引き継ぐには、学芸員と職人たちが手を取り合い管理していくことが重要だと感じた。私は学芸員を目指す身として、こうした貴重なものの管理には様々な職人たちの技術と学芸員の努力が必要不可欠であると胸に刻み、資格取得に向けて努力していきたいと思う。
人間文化学科 M・Mさん
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宇陀紙、美濃紙、美栖紙の見本を貼り付けている様子
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裏打ちの実演
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巻子本の捌き方