2018年10月15日放送 19回

2018年10月15日放送 19回

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本日は、安藤泉さん、菅野優衣さん、コメンテーターは正木恭介先生、メインパーソナリティは須田佑美でお送りします。

最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。
今回は私、須田佑美が「これまでの大学生活を振り返り印象に残っていること」について紹介します。
AO入試も終わり、推薦入試の時期が近づいてきましたね。
私もちょうど3年前の今頃は、推薦入試に向けて面接や小論文の練習をしていました。
食品栄養学科の小論文はとても難しく、参考書を片手に取り組んでいた記憶があります。

みなさんは宮城学院女子大学に進学しよう!と思ったきっかけなど何かありますか?

私たちが所属している食品栄養学科は定員が100人となっていて、入学後は50人ずつの2クラスに分かれて、管理栄養士や栄養教諭といった食と健康のスペシャリストになるべく日々勉学に励んでいます。
4年間の学びの流れを簡単に説明しますと、1年次に食や健康に関する基礎的な知識や考え方を身につけ、2年次には1年次での学びを発展させ様々な実験や学内実習を通して専門性を磨きます。さらに3年次では1,2年次に学んだ知識を確かなものにするため、臨地実習を通して実践力を身につけます。そして、4年次には4年間の学びの総決算として卒業論文を執筆し、将来の進路につなげています。

今までの学生生活を振り返ってみて、印象に残っている出来事はありますか?

ちなみに私の印象に残っている出来事は、大根の千切りのテストと、100人分の給食をつくった大量調理実習です。

1年次の調理学実習という授業で大根の千切りのテストが行われています。
制限時間内に大根を千切りにしなければいけないのですが、長さや厚みなど色々と合格基準があるため1回で合格するのがなかなか難しいテストになっています。
私も1回で合格することができず、2回目でやっと合格しました。

みなさんは大根の千切りのテストは1回で合格しましたか?

そして大量調理実習は2年次の給食経営管理論実習で行われています。
大体1グループ8人で構成されていて、実習は2グループ合同で栄養士担当と調理員担当に分かれて行いました。準備期間や実習が終わってからもやらなければいけないことが多く、とても大変でしたが実習が終わった後は達成感を味わうことができ、自分自身成長できたなと実感することができました。
そして大学には高校と違って空きコマというものが存在します。空きコマとは授業が入っていない時間のことを言います。私は空きコマの時間に、授業の予習や復習、レポート課題をして過ごしています。何もないときは大学生協でお菓子やアイスを買って友人と会話をしてリラックスする時間にしています。

お2人は空きコマをどのように活用していますか?

空きコマ以外にも大学と高校とでは違う点がいくつかあります。例えば、授業時間が90分だったり、時間割りが変則的だったりします。また、授業ごとに教室が変わるので移動に少し時間がかかります。広い教室で授業が行われるのも大学ならではですね。

そして、女子大と聞くと少し抵抗のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
女子大って何となく怖いイメージ、なじめなかったらどうしよう…そんな不安もありますよね。実際私も入学する前は不安だらけでした。
ですが、オリエンテーションや先輩方との交流会があったため、すぐになじむことができました。友達を作るコツは、学籍番号の近い子に話しかけることです!
特に食品栄養学科では、授業や実験など学籍番号順にグループを組むことが多いので、仲良くなっておくと安心かもしれません。

大学に入学して3年たった今、同じ夢に向かって切磋琢磨しあえる友人と一緒に生活することができ、とても充実した日々を送ることができています。
受験生の皆さん、受験勉強で大変な時期だとは思いますが、辛い時期を乗り越えた先には楽しい大学生活が待っているはずです!将来の夢に向かって頑張ってくださいね!

以上、「私たちのキャンパスライフ」、今回は私、須田佑美が「これまでの大学生活を振り返り印象に残っていること」について紹介しました。

≪音楽タイム≫
~♪~

さて、次は「泉区いいとこ大発見part2」のコーナーです。
第19回目のレポーターは4年の安藤泉さんです。よろしくお願いします。

今回は仙台市泉区泉ヶ丘にある陶芸教室くんぷうさんについて紹介します。
私は、以前から陶芸をしてみたいなと考えていて、休日に友達を誘って行ってきました。泉中央駅からバスで15分程走った住宅街の中に教室がありました。到着すると、澤田聡さんという男性の方が迎えてくださり、さっそくどんなものを作るか相談していきました。
今回私はネットのサイトを見て一番やってみたいと思ったランプシェード作りに挑戦しました。ランプシェードは形を球体、ツリー、雪だるま、ろうそくの4種類から選ぶことができます。見本を見せていただくとどれも可愛くて迷ったのですが、私は雪だるまを選びました。また、土の種類も3種類あり、白土、赤土、またその2つを合わせたブレンドという種類があります。私は、雪だるまの雪の白さを出そうと思い白土を選びました。
デザインが決まるといよいよ作業開始です。
最初は粘土を全体の硬さが均一になるよう手でこね、その後きくねりという練り方で花びらの形にまとまるように練っていきました。この工程で空気をしっかりぬくことで焼いた時に割れずに仕上げることができるそうです。
次は手回しのろくろで形を作っていきました。最初はつつを作るイメージで、ろくろを勢いよく回したら両手を使って、粘土の薄さが5ミリ程度になるように水をつけながら上に上にのばしていきます。この工程がなかなか難しく、横に広がりすぎてしまったり薄くなりすぎてしまったりしました。澤田さんにお手伝いをしていただきながらなんとか雪だるまを形作ることができました。
次に光が漏れるように雪だるまの目や体の部分に穴をくりぬいたり、マフラーや鼻など飾りをつけました。この作業が一番作る人の個性が出ておもしろいところだと思います。最後に化粧泥という色付きの粘土で土台の粘土に色付けをしていきます。作品を作っていると時間を忘れて集中してしまい、あっという間に90分が経ってしまいました。
私は、陶芸をするのは今回初めてだったのですが、とても楽しく、自分好みのオリジナルのランプシェードを作ることができてとても満足でした。
このあと澤田さんに乾燥していただいて、電気釜でじっくり焼き上げてもらいます。11月には焼きあがる予定なので、完成したランプシェードを家で使うのが楽しみです。これからハロウィンやクリスマスなどイベントもたくさんありますし、ランプをたくさん使っていきたいと思います。
くんぷうさんでは他にも、電動ろくろや手びねりでの作品作りもできるので、
今度はお皿やマグカップにも挑戦したいと思います。また、メッセージをお皿やマグカップに入れることもできるのでプレゼントとしてもいいと思いました。
最後にくんぷうさんの情報をお伝えします。教室の住所は宮城県仙台市泉区泉ヶ丘4丁目19-13です。車で行く場合は、国道4号線沿いのイオン富谷店が目印になります。公共の交通機関を使う場合は、仙台駅か地下鉄泉中央駅方面から、宮城交通バスで富谷営業所行きに乗車し泉ヶ丘北停留所で下車するとすぐ前にあります。
とても楽しく陶芸ができ、よい休日にすることができました。みなさんもぜひ足を運んでみてください。
以上、「泉区いいとこ大発見part2」のコーナーでした。

さて、続いては「解決!なんでもアンサー」のコーナーです。
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は、3年の菅野優衣さんに紹介してもらいます。よろしくお願いします。

ペンネーム potatoさんからの質問です。
「旬の食材とそうでない食材では何が違うのですか?」という質問をいただいたので、今回は私、菅野がお答えします!
「旬」とは、「野菜や魚の出盛り期や食べごろの時期」、また、「その食材の生育に一番合っている時期であり、もっとも生命力がみなぎっている時期」のことをいいます。 では、その旬の食材と旬以外の食材では、どのような違いがあるのでしょうか。
1つは栄養成分の違いです。野菜や果物はカロテンやビタミンCの供給源となります。これらの栄養成分は季節によって変動を受けやすく、旬とそうでない時期で大きな差がでてきます。

例えば、冬が旬のほうれん草は、冬の低温の中でじっくりと太陽光線を浴びて、地道に光合成を行っています。そうすることで、じわじわと良質な栄養成分を蓄えているのです。ところが、ギラギラと太陽が照りつける夏では、その暑さからほうれん草も水分を欲してどんどん水分を吸収し、スピードアップして育ったほうれん草は当然、蓄えられている「栄養素の量」や「味わい」が異なってきます。実際、旬のほうれん草とそうでない季節外れのほうれん草のビタミンCを比較すると、2倍~3倍近くの違いがあると言われています。

人参やトマトなどの野菜でも同じ結果が出ているそうです。
厚生労働省と農林水産省より、野菜は1日に350g以上食べることが推奨されています。これは「日本人の食事摂取基準」と呼ばれる、日本人に必要な栄養成分量をまとめた指針から逆算して求められたものです。量を意識するだけでなく、旬のものを食べることで効率よく栄養を摂取することが出来ます。また、魚は旬になると脂のりがよくなり、さらに美味しさが増します。

野菜の栄養はヒトの健康を維持する上で非常に大切であるにも関わらず、ほとんどの人が不足しがちな傾向にあります。良質な栄養成分を効率的に摂取できる旬の野菜は、老若男女を問わず、皆さんにオススメの食材です。
皆さんは「旬の食材」と聞いて、何を思い浮かべますか?

旬の食材の素晴らしさは、栄養価が高くて美味しいということだけではありません。旬の食材は、日本の美しい四季を感じさせてくれます。季節とともに美味しい旬の食材は交替し、四季を、旬を飽きることなく楽しむことができます。
近年は栽培技術の向上により、旬の食材が分かりにくくなっています。しかし、心にも体にも嬉しく、味も良く、おまけにお手ごろな値段で手に入る旬の食材を食べないのはもったいないですよね。ぜひ、旬を意識して、食材選びをしてみてください。
冒頭でも述べましたが、「旬」は、「今が旬」と使われるように、「食材の味が最もよい時期」を表す漢字として有名です。しかし、これは日本独自で使われる意味で、本来は「十日、十日間」「等しい」などの意味があります。

「旬」の成り立ちには諸説ありますが、いずれの説も「勹(つつみがまえ)」と「日(ひへん)」に分けて考えられています。「日」は太陽を表し、古代の人々にとって年・月・週などを数える基準とされていました。「勹」は「人が腕をぐるりと回している様子」を表し、この2つを組み合わせて「日数の目安」になる漢字を作ろうとしたそうです。当時、十日間ごとに日数を分けて目安にすることが多かったため、「旬=十日、十日間」の意味になりました。

日本では毎旬(1日・11日・21日)に天皇が宴を催すようになり、これを「旬(シュン)」と呼ぶようになりました。平安時代にこの儀式は4月1日と10月1日だけになり、ここで季節の贈り物をしたことから、日本のみで「最盛の時期、最も味のよい時期」を表すようになったそうです。
また、さらに旬の食材は体に適した効果を発揮します。食べ物は、東洋医学に基づいた「陰」と「陽」の性質に分類され、陰は体を冷やし、陽は体を温めるものとされています。夏が旬の野菜には茄子、トマト、きゅうりなど涼しくてあっさりとした野菜が挙げられます。これらは陰に属し、体を冷やして夏バテを防ぎます。反対に、冬が旬の野菜であるかぼちゃや芋類、根菜類は「陽」に分類され、体を温めるといわれています。

そして、安い旬の食材をベースに料理の食材を考えれば、自然と節約にもつながります。秋刀魚の塩焼きや栗ご飯など、季節ならではの料理はもちろん、カレーの具材を根菜にしてみたり、ハンバーグのソースをきのこにしたり、シチューの肉は鮭に変えるなど、いつもの料理を旬の食材に置きかえてみるのはいかがでしょうか。
このように、旬をとりいれた食事は、美味しくて体にも良く、経済的でいいことづくめです。 また、秋は朝晩が涼しく過ごしやすい季節です。ちょっと早起きをしてウォーキングやストレッチをしてリフレッシュしてみたり、好きな本を読んでリラックスタイムを作ってみたりしてみましょう。旬の食材や栄養バランスのよい食事を心掛けるだけでなく、心に栄養も与えることも大切です。

食欲の秋、運動の秋、読書の秋、新しいことに挑戦したり趣味を見つけたりするのにとてもいい機会だと思います。今年の秋も充実した実りあるものにしましょう!

以上、「解決!なんでもアンサー」、今回は菅野優衣さんに「旬の食材とそうでない食材の違い」について解決してもらいました。

『管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに』