2018年10月29日放送 21回

2018年10月29日放送 21回

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本日は、吉野加奈慧さん、小原のどかさん、コメンテーターは正木恭介先生、メインパーソナリティは五十嵐加奈でお送りします。

最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。
今回は3年の小原のどかさんに「臨床栄養学臨地実習」について報告してもらいます。よろしくお願いします。

10月15日から10月19日の5日間、独立行政法人国立病院機構 仙台西多賀病院で臨床栄養学分野の実習を行ってきました。給食経営管理論分野・公衆栄養学分野の実習に続き、最後の実習でした。今回の実習を通して、実際に病棟を訪問したり、栄養指導の様子を見学させていただき、大学で学んだことの大切さがわかりました。さらに座学では学べないこともたくさん学ぶことができました。

病院の管理栄養士は、食事の提供の他に、栄養ケアや栄養指導などを行っています。栄養ケアとは栄養状態の評価・判定を行い、個人別に計画を立てて栄養サポートを行っていくことです。栄養ケアを実施後、モニタリング・再評価し、計画を見直し再度栄養ケアを実施していきます。栄養ケアを行うにあたって、医師や看護師、言語聴覚士、理学療法士、薬剤師など多職種と情報を共有し、連携していく必要があります。多職種がそれぞれの分野の知識や技術を持ち寄ることで効率よく栄養をサポートすることができます。栄養管理を行うことで、合併症の減少、入院期間の短縮、死亡率の減少などに繋がります。

食事をすることは、生きる基本であり、治療を進めるうえでも大切になります。そのため患者さんが食事をしない場合は、好き嫌いの問題か、食形態があっていないのか、薬の副作用で具合が悪くて食べられないのかなど、食べられない原因を見極め、対応していく必要があります。また、少しでも多く食べてもらえるように病棟訪問で食べられる食形態や好みの食品を聞いたり、残食調査を行い、改善点を考え、できる範囲で食事内容に反映したりと様々な工夫を行っています。さらに、お花見やクリスマスなどの行事食、旬の食材を使った料理の提供により食事を楽しんでもらえ、満足度の高い食事になるようにしています。

ところで、皆さんは病院の食事というとどのようなイメージを持っていますか?
私は病院の食事は味が薄いというイメージがあったのですが、実際に試食させていただいたところ、常食はしっかり味がついていて、とても美味しかったです。また、仙台西多賀病院では週2回、ラーメンなどの麺類が提供されており、病院でも麺類を食べられることを知り驚きました。

高血圧・糖尿病・腎臓病など症状や病態によってたんぱく質量や食塩相当量などが制限された患者さんがおり、それに合わせて食事の種類がたくさん用意されています。また、噛む力や飲み込む力が低下している人には歯茎でつぶせる硬さのソフト食や舌と上顎でつぶせる硬さのゼリー食などを提供しています。現在、食事の形態や名称は病院・施設などによって様々なので、日本摂食嚥下リハビリテーション学会では、「嚥下調整食学会分類2013」を公表し、病院や施設の食形態の統一を提案しています。それに基づくと仙台西多賀病院のソフト食はコード4、ゼリー食はコード3と分類されます。このように多くの食事の種類・食形態があることで噛む力や飲み込む力・健康状態など個人に合わせた食事の提供が可能になっています。

病院の管理栄養士は患者さんの栄養状態を数値のみで判断するのではなく、実際に患者さんとコミュニケーションを取り、食事をしてもらえるようにすることが大切だと実感することができました。また、豊富な知識を持ち、多職種と連携して個人に合わせた栄養ケアを行うことが必要であることを学びました。

今回の病院での実習で給食経営管理論分野、公衆栄養学分野、そして臨床栄養学分野のすべての実習を終えました。それぞれの分野の管理栄養士の業務や役割など、多くのことを学ぶとともに貴重な経験をすることができました。3年生の実習で学んだことを今後生かしていきたいと思います。

以上、「私たちのキャンパスライフ」、今回は小原のどかさんに「臨床栄養学臨地実習」について報告してもらいました。
≪音楽タイム≫
ここで一曲お届けします。
ラジオをお聞きのみなさんは、うれしいとき、悲しいとき、どんな音楽を聴きたくなりますか?
この番組では毎週、女子大生目線で心の栄養源となる音楽を紹介していきます。
今週ご紹介する曲は、私、五十嵐加奈の選曲で、Pilotの「Canada」です。
この曲は軽快で爽快な曲です。それでは、お聴きください。
~♪~
来週も心の栄養源となる音楽をご紹介していきます。お楽しみに!

さて、次は「泉区いいとこ大発見Part2」のコーナーです。
このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。
泉区のいいとこをたくさん見つけて、紹介していきます。
第21回のレポーターは吉野加奈慧さんです。よろしくお願いします。

はい、今回は、泉区南中山にある「自然食品 たんぽぽ」というお店をご紹介させていただきます。
たんぽぽさんは、仙台市泉区の南中山という住宅地の中にあり、最寄りのバス停は南中山三丁目というバス停です。無農薬野菜、お米、自然食品のほか、天然素材を原料にした生活用品、健康補助食品といった、オーガニック&ナチュラルフーズの商品を取り扱っているお店です。

このコーナーを担当するにあたり、何かいいお店はないかとインターネットで調べていたところ、たんぽぽさんの店舗情報やイベント情報が記載されている「たんぽぽ新聞」というインターネットサイトを見つけ、オーガニック&ナチュラルフーズの商品を取り扱っていることに興味を惹かれ、取材させていただきました。

まずはオーガニック&ナチュラルフーズについてお話します。
皆さんはオーガニック&ナチュラルフーズといったら、どのようなイメージがありますか。

オーガニックは有機栽培、有機農法とも言われます。簡単に言うと、化学肥料や農薬を使わずに育てられた作物や畜産物、それらを使用した加工品に対して使われます。特定非営利活動法人の日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会によると、国際的な規模で有機農業推進活動を行っているIFOAM( 国際有機農業運動連盟) は、オーガニックの原則として「生態系」「健康」「公正」「配慮」の4項目を掲げているそうです。

オーガニックの取り組みは、オーガニックが広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境の実現を目的としているそうです。

しかし、オーガニックの商品は、生産に手間がかかっており、当然商品の値段も一般の商品と比較すると高くなり、流通量も多くはないため、なかなか気軽に手に入るものではなさそうです。また、日本では、政府のガイドラインに「化学肥料や農薬を避けて栽培する」とあるのですが、「政府に指定された安全性の高い農薬」の使用は認められています。政府が認めた農薬なので、一般のものと比較すればもちろん安全ですが、全く農薬を使っていないわけではないようです。オーガニック商品のことをちゃんと知った上で自分に合った選択が出来るといいかもしれませんね。

ここからは、実際に訪ねて、代表である山田朋(やまだとも)さんにお話を伺ってきたことをもとにレポートさせていただきます。
たんぽぽさんは、昭和60年に山田さんのお母さんが心と体の健康はいい食べものからという考えのもとすこしでも皆様の健康の手助けができればと思い、創業し、2年ほど前に現在の南中山にあるお店に移動したそうです。

たんぽぽさんで取り扱っている商品はこのコーナーの冒頭で紹介したとおり、無農薬野菜、お米、自然食品のほか、天然素材を原料にした生活用品、健康補助食品があり、その品ぞろえは豊富で、商品をじっくり見ているとあっという間に1時間くらいたってしまいそうになります。私が山田さんにお話を聴いているときもお客さんが出入りしていて、現在の店舗に移動することになったきっかけも利用するお客さんが増え、前のお店が手狭になったからだそうです。

特定の人気商品というのはなく、お客さん各々が必要なものを購入されていくそうですが、毎週火曜日に入荷する無農薬野菜は非常に人気でお店がいつも以上に混むそうです。無農薬野菜を手に入れるためには入荷日である火曜日が大事ですね。

ほかにも基礎化粧品やシャンプー、洗剤などもあり、そのどれもが化学物質が含まれていないものでした。近年、食物アレルギーや化学物質過敏症のお客さんが増えてきているそうで、そういったお客さんがよく購入されていくそうです。一般的な商品との違いや、なぜいいのかなども丁寧に説明してくださり、非常に勉強になりましたし、山田さんの知識の豊富さにも驚きました。何か気になることや迷うことがあったら山田さんや店長さんにお話を聴くのもいいと思います。

取材後にお店をぐるりと見てまわり、買いものすることを山田さんに伝えたところ、店内を写真収めても大丈夫と教えていただいきました。せっかく教えていただいたので、たくさん写真を撮ろうと思っていたのですが、真剣に商品を選んで購入していたら、すっかり写真を撮るのを忘れていました。素敵なお店だっただけにいまだに後悔しています。

最後に、営業時間と定休日のお知らせです。
営業時間は11:00〜18:00です。定休日は毎週日曜日となっています。
定期的にお客様感謝セールや商品の説明会、実演会などのイベントも行っています。説明会や実演会は完全予約制です。無農薬野菜の入荷は毎週火曜日です。
冒頭でお話をした、たんぽぽさんの店舗情報やイベント情報が記載されている「たんぽぽ新聞」というインターネットサイトがあります。気になった方はチェックしてみてください!
以上、「泉区いいとこ大発見Part2」のコーナーでした。

さて、続いては、「解決!なんでもアンサー」のコーナーです。
このコーナーでは私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は、私、五十嵐加奈が紹介します。よろしくお願いします。

ペンネーム りんごさんからいただきました。
「最近、お腹が減らないのに気づくとたくさん食べます。私の食欲はおかしいですか?」という質問をいただいたので、私、五十嵐がお答えします。

食欲の秋と言われる季節ですが、秋になってから食べるものについて(フリートーク)

さっきご飯食べたばっかりなのに、もうお腹が空いてしまった…なんて思ったことはありますよね。お腹が空くのは健康な証拠ではありますが、あれだけ食べたのにまた食べてしまったなんてことありますよね。そこで、スポーツの秋と言うことで、運動と食欲について紹介したいと思います。

運動すると、お腹が減って食べちゃうという人や、逆に食欲がなくなるという人がいます。運動すると食べたくなるのか、ならないのか見ていきたいと思います。

ラットを使った実験で、20分から1時間運動させたら、食事量は増えませんでした。1時間から5,6時間運動させたら食事量が増えていきました。それ以上の時間を運動させると、食事量は減少し、体重も一緒に落ちてきたという結果が得られました。同じように人間に実験させてみたところ、ラットと同じ結果が得られました。

つまり、運動をすると、確かにエネルギーを消費して食欲が出てしまいます。しかし、また、全く運動しないと、食欲が増えます。

国が推奨する歩数は8500歩、平均は6000歩ですが、仙台市民の平均的な歩数は4000歩といわれています。宮城県が肥満といわれているのはこのことが要因の1つかもしれませんね。
食べるべきでないのに、食べたくなったら、運動をしてみてはどうでしょう。8500歩、歩いてみませんか。

以上、「解決!なんでもアンサー」、今回は私、五十嵐が「お腹が空いてないのに食べたくなる理由」について紹介しました。