2018年07月09日放送 5回
本日は3年三浦由子さん、3年五十嵐加奈さん、コメンテーターは正木先生、メインパーソナリティーは横山里沙子でお送りします。
最初のコーナーは『私たちのキャンパスライフ』のコーナーです。
今回は、三浦由子さんが学校や高齢者施設などで行われる学外実習、科目名「臨地実習」について報告してもらいます。それでは三浦由子さんお願 します。
はい、今回は私三浦由子が実際に行って来た臨地実習についてお話ししたいと思います。
宮城学院女子大学食品栄養学科では3年生になると全部で3箇所の臨地実習に行かせていただきます。実習は、高齢者施設や給食センター、小学校などの給食経営管理論分野、市役所や保健所などの公衆栄養分野、病院の臨床栄養分野の3つに分かれていて、3年生のうちにそれぞれの分野で1箇所ずつ実習に行きます。期間は1週間から2週間で、各施設の現場の職員の方の仕事内容を体験して学んで来ます。
Q.皆さんは給食経営管理論分野ではどこに実習に行きましたか?
今回、私は給食経営管理論分野で6月11日から6月15日までの1週間、宮城野区にある社会福祉法人カトリック児童福祉会 特別養護老人ホーム暁星園で実習をしてきました。特別養護老人ホームとは、利用者の方に対し、食事や入浴などの日常生活の介助、機能訓練、健康管理などの支援を行うことを目的とした施設です。自宅に近い環境で他の入居者の方や介護職員の方と共同生活を送りながら、入居者の方一人ひとりの個性や生活リズムに合わせて暮らしていけるようにサポートするユニットケアという手法が取り入れられています。
Q.由子さんの1日の流れを教えてもらえますか?
はい。私は山形から通っているので、朝は4時半に起きて実習に臨んでいました。出勤したら朝礼に参加し、職種ごとの予定を全体で確認します。その後、実習着に着替え、念入りに手洗いやアルコール消毒をしてから調理室に入りました。委託先の管理栄養士の方の指示に従って、フルーツのカットや盛り付け、配膳などを行いました。また、ミールラウンドといって、看護師、歯科医、歯科衛生士、管理栄養士の方々が利用者の方の食事の様子を見て、飲み込む力や姿勢を確認し、食形態の確認と食事をしやすくする器具の使用を検討する現場に立ち合わせていただきました。ショートステイの方も加えておよそ140名の大量調理であることに加え、食形態が非常に多く、初めて経験することばかりだったので、毎日が新鮮で時間が長く感じた1週間でした。
Q.実習を通してどんなことを学びましたか?
はい。利用者の方の栄養状態や身体状況だけではなく、嗜好や食べ物を飲み込む
機能性に基づいて、医師や看護師、管理栄養士など多くの職種で話し合い、一人一人に合った献立や食事形態が決定されるということを学びました。また、定期的に体重測定を行うことで、身体の変化を見逃さず、迅速な対応が可能になるということを感じました。
調理業務においては、徹底した衛生管理のもと、頻繁に変更される食形態に即時対応することによって利用者の方が安心して食事を摂れるということを学びました。また、端午の節句や丑の日などの行事食によって、施設内で生活する中で、季節の流れを感じてもらうと共に、食事の時間が楽しみになるような工夫がされていました。
1週間の実習で多くのことを経験させていただいて、自分はまだまだ勉強不足だと思ったのと同時に、特別養護老人ホームでの管理栄養士の仕事に関心が深まり、管理栄養士になりたいという気持ちがさらに強くなりました。栄養素の効能や個人の栄養状態、身体状況に適した栄養素の選択などの基本的な知識を身につけると共に、調理技術の向上に努めたいです。利用者の方を第一に考え、一人ひとりに寄り添った管理栄養士になれるよう、身体機能についての知識だけではなく、心のケアについての知識も身に付けたいと思いました。
以上、『私たちのキャンパスライフ』、今回は三浦由子さんに「臨地実習」について報告してもらいました。
ここで1曲音楽をお届けします。
それではお聴きください。
~♪~
来週も心の栄養源となる音楽を紹介していきます。お楽しみに!
さて、次は『泉区いいとこ大発見Part2』のコーナーです。
このコーナーでは、泉区に関わる健康や食の情報と私たちが気になったスポットをレポートします。また、いずみ絆プロジェクトで活躍している大学生の活動も紹介していきたいと思います。
第5回のレポーターは五十嵐加奈さんが「モンベルさん」についてご紹介します。それでは五十嵐加奈さんお願いします。
今回私は、モンベルという寺岡のタピオにあるお店について調べてきました。登山やアウトドアで使うグッズが売られています。モンベルは値段が安い、性能が高い、デザインが良い等買い手にとっていいことだらけなので、ぜひこのお店を紹介したいと思いました。私自身、登山自体は小学生の時しかやったことないのですが、すごく疲れたけど、楽しかったですし、周りの人や、テレビなんかでスポーツウェアを着て見たり、聞いたりすると興味をそそられるので、このお店を選びました。母と一緒にPTAの行事で泉ヶ岳に登りました。母も山の空気がおいしく、緑が濃くて楽しかったと言っていました。また、少し年上の知人がどこかの山に登ったという話を聞いて、同じ年くらいの人でも気軽に山に登れることを知りました。
お店の人の話だと、初心者からベテラン、若い人から60代くらいまで幅広くお客さんが来ており、品質が良いとの評判です。
近頃、山ガールなんて言う言葉が生まれ、富士山も世界遺産に登録されました。これから夏山シーズンが始まります。ここら辺で近い山だと泉ヶ岳でしょうか。登山をしてみたいという人が増えているのではないでしょうか。
では登山がもたらす健康効果ってなんでしょう。登山は長時間の有酸素運動で、美容に効果的です。運動量が平地と比べてエネルギー消費はかなりものになります。代謝が上がるので血液の流れが良くなり、細胞の活性化につながります。森林浴でリラックス効果もあります。
健康にうれしいこともある登山ですが、エネルギー消費量が多いため、エネルギー不足や低血糖を起こし、倒れないように携帯食を紹介します。一つ目は黒糖です。糖質をとりましょう。また、黒糖はミネラルが豊富なので、脱水や筋肉疲労の予防になります。それから、ナッツ類です。高カロリーな脂質を少量で補うことができます。三つ目はカリカリ梅です。疲労回復として、クエン酸効果があります。ばてて食欲がない人でもさっぱりと食べられます。
気になった方はぜひ試してみてください。以上、泉区のいいとこ大発見のコーナー
第5回の『泉区いいとこ大発見Part2』は「モンベルさん」について、五十嵐加奈さんのレポートでした。来週もこのコーナーをお楽しみに。
さて、続いては『解決!なんでもアンサー』のコーナーです。
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーの皆さんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は私、横山が解決します。
ラジオネーム、イソフラボンさんからの質問です。「小粒納豆とひきわり納豆の違いはなんですか?」というご質問をいただきました。
Qみなさん普段納豆は小粒納豆とひきわり納豆のどちらを食べることが多いですか?
〜フリートーク〜
では、ここから小粒納豆とひきわり納豆の違いを説明していきたいと思います。
まず、大きな違いは粒の大きさと作り方です。
粒の大きさは目でみて分かるようにひきわり納豆の方が小さいですよね。
作り方に関しては、小粒納豆の場合は、丸大豆を水にひたして、圧力鍋で蒸してから納豆菌をかけて発酵させます。
ひきわり納豆の場合は、丸大豆をすりつぶしてから水にひたして、圧力鍋で蒸してから納豆菌をかけます。
また、ひきわり納豆は乾燥状態の丸大豆を割り、皮を取り除いたものを用いて作っています。熱の通りも発酵も早いので、 小粒納豆と少し違った独特の風味があり、皮がないため食物繊維が少なくなりますが、その分、消化が良くなります。
このように、粒の大きさや作り方だけではなく、栄養成分も異なってきます。
例えば小粒納豆はひきわり納豆よりも鉄分が多く含まれているため、私達の年代に多い貧血に適しています。また、小粒納豆の方が食物繊維を多く含んでいるので便秘に悩んでいる方には小粒納豆をおすすめします。
小粒納豆に対してひきわり納豆は皮が無いため食物繊維が少ないので消化が良く、高齢の方や乳幼児の食事に適しています。この他にも適している理由があります。理由として、骨粗鬆症の予防や、健康な骨を作るのに、一般的にはカルシウムが必要とされていますが、その他にも魚やきのこに多く含まれるビタミンD、緑黄野菜、卵、納豆の多く含まれるビタミンK、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品の多く含まれるたんぱく質などがあります。そのビタミンKがひきわり納豆には小粒納豆よりも豊富に含まれています。
そしてビタミンKには骨粗鬆症の予防や血液を固める作用があり、出血を止める働きがあります。
また、ビタミンKの目安量は18歳から70歳以上で150㎍とされているなか、小粒納豆1パックあたり300㎍ひきわり納豆1パックあたり465㎍含まれていて、先程お話したように食物繊維が少なく消化が良いので高齢の方の食事や離乳食には小粒納豆よりもひきわり納豆をおすすめします。
小粒納豆にもひきわり納豆にもそれぞれ栄養成分の良さがあるので、自分の健康状態に合わせて選んでみると良いと思います。
以上、『解決!なんでもアンサー』今回は「小粒納豆とひきわり納豆の違いはなんですか?」について私、横山が解決させていただきました。