20170925 16 放送音源

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本日は、佐藤志歩さん、吉野加奈彗さん、コメンテーターは横山正敏さん、メインパーソナリティーは藤本朱子でお送りします。メインパーソナリティーは仙台二華高校出身3年の藤本朱子です。

≪コーナー1 私たちのキャンパスライフ≫
今回は吉野さんに「臨地実習」についてご紹介してもらいます。よろしくお願いします。

宮城学院女子大学の食品栄養学科では3年生になると、高齢者施設や給食センターなどの給食経営管理分野、市役所や保健所などの公衆栄養学分野、病院の臨床栄養学分野の3つ、それぞれの分野で実習に行きます。期間は1週間~2週間で、各施設の現場に入り実際に体験して勉強してきます。もうすでに給食経営管理分野の実習は夏休み前に終えています。

先日私は、残る2つの分野のうちの公衆栄養学分野の実習を終えてきました。
公衆栄養学とは、地域社会において人間栄養学を基礎に、実践・栄養活動に必要な理論と方法を研究する学問です。個人または集団の健康の維持・増進と疾病の予防を目的に、人の健康と食をめぐる問題を地域・社会の組織的活動により解決して、人々の健康を増進する実践的領域をさします。ざっくり言いますと、地域の人々の健康を支援しようという感じです。

そんな感じの実習を私の地元である石巻で1週間してきました。厳密に言いますと5日間ですが、その5日間で乳児健診の見学や食生活改善推進員さんとの調理実習、行政における栄養士業務の講義や講話など、多くのことを体験し、学びました。その中で、歯科衛生士さんによる「お口の健康について」という講話がありました。その講話でお口の健康が、実は食生活や生活習慣病と密接に関わっていることを知り、ラジオをお聴きの皆さんにも、ぜひ知っていただきたいと思ったので、お口の健康についてお話ししたいと思います。

Q.皆さんは歯周病って知っていますか?(フリートーク:吉野が質問をふります。)

歯周病とは、歯と歯を支える組織におけるさまざまの病気の総称です。歯茎のはれや出血から始まり、放っておくとやがて歯がぐらついて抜けてしまうことがあります。歯は、食べものがはじめて出会う消化器であるだけに、歯周病で歯を失うと、からだ全体に大きな影響が及びます。さらに、歯周病が糖尿病や認知症、動脈硬化、肺炎、肥満、骨粗しょう症など、全身のさまざまな病気に関わっていることが分かってきており、中でも、とくに注目を集めているのが生活習慣病との関係です。

このことを逆手に考えれば、歯周病予防が生活習慣病を防ぐことにもつながります。例えば、肥満ですが、規則正しい食事をして、間食を減らすことで、それだけ食べかすが歯につく機会が減り、歯周病が防げると同時に、余分な間食をやめるだけでも肥満防止になります。また、よく噛んで食べることで、唾液がよく出て口の中をきれいにし、歯周病を防げ、なおかつ満腹感も得られて、食べ過ぎないですみます。よく「1口30回噛む」と良いと聞いたことがあると思いますが、この「1口30回噛む」ことは、肥満予防法として、厚生労働省の「保健指導における学習教材集」でとりあげられています。このように、歯周病対策が生活習慣病の予防にもなっているのです。お口の健康ってとても大切なことだと思いませんか。

歯周病予防には、歯みがきなどのセルフケアに加え、歯科医師や歯科衛生士など、専門家のサポートも欠かせません。歯は、どんなに丁寧にみがいても、残ってしまう汚れがあります。歯周病を防ぐには1年に1回~2回は歯科医師に健診してもらうといいそうです。

先ほどお話しした歯科衛生士さんの講話や乳児健診の時の栄養相談の見学など、5日間という短い期間で多くの体験をさせていただいて、自分はまだまだ勉強不足だと思ったのと同時に、管理栄養士になりたいという気持ちがさらに強くなりました。この実習で学んだことや体験したことを糧に、幅広い世代の中で、一人一人に適した支援ができる管理栄養士になれるよう勉強も頑張りたいと思います。

以上、「私たちのキャンパスライフ」、今回は吉野さんに「臨地実習」について紹介してもらいました。

≪音楽タイム≫
ここで一曲音楽をお届けします。
ラジオをお聴きの皆さんは、うれしいとき、悲しいとき、どんな音楽が聴きたくなりますか?
この番組では毎週、女子大学生目線で心の栄養源となる音楽を紹介していきます。
今週ご紹介する曲は、私、藤本朱子の選曲でAAAの「Wake up!」です。
この曲は、どんなときでも元気になることができる明るい曲です。
それではお聞き下さい。
~♪~

さて、次は「泉区いいとこ大発見」のコーナーです。
このコーナーでは、泉区に関わる新聞記事や雑誌情報、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。泉区のいいとこを見つけて、紹介していきたいと思います。第16回目のレポーターは藤本朱子が担当します。

今回私は、「泉ボタニカルガーデン」についてご紹介します。わたし自身こちらには行ったことはないのですが、紅葉の秋ということで気になったので調べて参りました。
(泉区ボタニカルガーデンには行ったことありますか?)

泉ボタニカルガーデンとは泉区の福岡字赤下の七北田ダムのところにある自然植物公園です。着工期間28年を経て1998年に開園しました。七北田ダムが見下ろせる場所にあり、四季折々の植物が楽しめる施設となっています。園内は沢・山野草エリア、アジサイ・アヤメ湿原エリア岬エリア、シャクナゲの坂道などの植物ごとに様々なエリアにわかれており、遊歩道もあるため植物を見ながら散歩することができます。今の時期、秋の季節に散歩するなら絶対に沢・山野草エリアがおすすめ!とされています。紅葉に色づいたきれいな植物が多く見ることができるそうです。また、園内にはカフェや雑貨店もあります。そのため園内を散歩した後には、ゆっくりコーヒーや紅茶、ケーキなどを楽しむこともできます。

泉ボタニカルガーデンでは様々な花が多くみられるということで、今回、私自身疑問に思った「花言葉」について少し調べてきたのでご紹介します。
(皆さんは花言葉自体なぜできたか知っていますか?)
色んな説があるとされていますが、発祥は17世紀頃のトルコだと言われています。トルコでは、恋人への贈り物として文字や言葉ではなく、「花に思いを託して恋人に贈る風習」があったそうです。これがヨーロッパ中に広がり、各国でその花のイメージからその国のオリジナルな花言葉ができあがったそうです。
日本でも日本人の風習や歴史に合わせて日本独自の花言葉が形成されていきました。ちなみに日本では花が咲くのは野菜も同じということで野菜にも花言葉がつけられています。例えば、大根の花言葉は潔白、ごぼうは人格者、ほうれん草は健康というそうです。花や野菜などにはちゃんと意味が込められているのだなとわかりました。

今回ご紹介した泉ボタニカルガーデンは9時半から17時まで開園しており、入園料金は大人500円、小学生100円となっています。花言葉も一緒に学びながら四季折々の植物を見に行ってみてはいかがでしょうか。

第16回の泉区いいとこ大発見では「泉ボタニカルガーデン」について私、藤本朱子が紹介させていただきました。来週もこのコーナーをお楽しみに。

≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーの皆さんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は佐藤志歩さんに紹介してもらいます。
今回は、ラジオネーム 甘党さんから「高カカオチョコレートって結局体にどんな効果があるの?」という質問を頂き、調べてきました。

カカオ72%とか86%と書かれているチョコレートを食べたことはありますか?

高カカオというのは一般的にはカカオ70%以上のものを言うそうですが、その定義ははっきり決まっていないようです。高カカオチョコレートの2大成分はカカオポリフェノールとカカオプロテインです。高カカオチョコレートにはカカオポリフェノールが100gあたり約3000㎎含まれていて、これは赤ワインの10倍程度に相当するそうです。すごいですね!ポリフェノールは近年注目が集まっている成分だと思いますが、その効果は抗酸化作用だけでなく効果は脳の活性化、血圧の低下、動脈硬化の予防、ストレスの予防と緩和、美肌効果が挙げられています。

そしてカカオプロテインとは私は初めて聞いたのですが、みなさんは聞いたことはありますか?

その名の通りカカオに含まれているたんぱく質のことで、小腸で吸収されない「難消化性」という特徴があります。小腸で吸収されないということは大腸まで届くということなので、便通の改善にも効果があると言われています。

もちろんこの他にもビタミン類やカルシウムなども含まれていた、普通のチョコレートより効果を期待できるといいます。これだけの効果が期待できる成分をおいしく摂れるということで、高カカオチョコレートに注目が集まっているようです。高カカオだと普通のチョコレートより苦味かあるので、甘い物が苦手だけどこれなら食べたれるという人も多いそうです。

ここまでのお話しで、チョコレートには男性にも女性にも嬉しい効果がたくさんあって、高カカオであるほどより効果が期待できるということが伝わったでしょうか。

ただ、これだけ体に良い効果をもたらすと言われている高カカオチョコレートですが、やはり食べ過ぎは逆効果になってしまいます。実はチョコレートにも目安量があります。高カカオチョコレートの目安量は1日25gとされています。これはチョコレートに含まれるポリフェノールを基準にしているそうです。

ポリフェノールの1日の理想的な摂取量は1500㎎とされていて、カカオ72%のチョコレートだと約12粒でそれを満たせるということで、思っていたよりたくさん食べられると感じたかもしれませんが、これはあくまで高カカオチョコレートだけでポリフェノールを摂取する場合の量で、私たちは他の食品からもポリフェノールを摂取しているので、美肌になりたいからと言って無理に12粒も食べないように注意してください。高カカオチョコレートは他のチョコレートより脂質も多くなるので、食べ過ぎると返ってニキビができたりしてしまいます。

これまで高カカオチョコレートを食べたことがなかったという人もいると思いますが、普段のおやつや勉強のお供として取り入れてみてください!
以上、「解決!なんでもアンサー」今回は「高カカオチョコレートって結局体にどんな効果があるの?」について佐藤志歩さんがご紹介しました。

本日は、佐藤志歩さん、吉野加奈彗さん、コメンテーターは横山正敏さん、メインパーソナリティーは藤本朱子でお送りしました。
『管理栄養士を目指す 宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに』