本日は、中山結香さん、中田美月さんコメンテーター正木恭介先生、櫻井麻理子でお送りします。
そして今日一緒に番組を担当する、私たちの仲間はこの方々です。
≪コーナー 私たちのキャンパスライフ≫
今回は、中田美月さんにご紹介してもらいます。よろしくお願いします。
はい。今回は3年生の前期で受けた食品加工・素材学についてお話したいと思います。食品加工・素材学では、さまざまな食品の加工方法、調味料、お茶やアルコールなどの飲料の製造方法、それから、加工した食品を包む包装技術、栄養表示の制度などについて学びます。普段何気なく食べている加工食品ですが、保存性や安全性を高めるために様々な科学的技術や工夫がされていて、とても興味深いなと思いました。
今日は、食品加工・素材学で学んだ内容の中から、お餅を作る材料である米粉についてお話ししたいと思います。米粉は、お米から作られた粉の総称です。米粉というとよくスーパーで目にするものには、白玉粉、上新粉、もち粉がありますが、この3つは何が違うのかわからないという方は多いと思います。
まず、原料の違いがあります。上新粉は、普段私たちが食べるうるち米から作られます。それに対し、白玉粉ともち粉はもち米から作られます。
うるち米から作られる上新粉は、精白したうるち米を洗い、乾燥させて粉にしたものです。お団子や柏餅、ういろうなどコシがあって歯切れのよいお餅を作るときに使われます。ちなみに、上新粉をふるい分けしたものは上に用いる粉と書いて上用粉といい、高級和菓子に用いられます。
もち米から作られる白玉粉ともち粉は、製造過程に違いがあります。白玉粉は、もち米を精白し水を加えながらすりつぶし、ふるいにかけた後乾燥させたものです。それに対しもち粉は、精白したもち米を洗って自然乾燥させた後、粉にしたものです。すりつぶしてから乾燥させるのか、乾燥させてから粉にするのかという違いがあるのですね。もち米から作られたお餅は柔らかくよく伸びます。白玉や大福をつくるときに用いられます。
固いお餅を作りたいときは上新粉、柔らかいお餅を作りたいときは白玉粉やもち粉を買えばよいですね。ちなみに、中間の固さのお餅にしたいときは、だんご粉がおすすめです。だんご粉は、うるち米ともち米をミックスして作られるので適度な柔らかさで万能に使える粉だと思います。
最近では米粉は、お餅以外にも幅広く料理に使われ始めています。スープにとろみをつけたり、小麦粉の代わりに使用してもちもちの米粉パンやスイーツを作ったりすることができます。米粉パンは、よく噛むことで満腹感が得られ、小麦粉のパンより腹持ちも良いため、食べ過ぎの防止につながります。さらに、米粉は小麦粉と比べて油の吸収率が低いので、揚げ物の衣として使用すれば油の摂取量を減らすことができ、ヘルシーに食べることができます。
(Q米粉自体の栄養はどうですか?)
はい、米粉の原料、お米は、炭水化物だけでなく、体をつくるもととなる良質のたんぱく質や炭水化物をエネルギーに変えてくれるビタミンB1、悪玉コレステロールを下げてくれるビタミンEなども含まれているので、栄養価の高い食材です。まだ、米粉を日常的によく使うという家庭は少ないと思いますが、小麦粉の代わりに気軽に使うことができたりと意外と万能で、体にも良いので普段の食事に取り入れてみてもいいと思います。
Qみなさんは、米粉を使って料理をしたことはありますか?
私は、シチューやグラタンのとろみづけや、パンケーキやクッキーに使用してみました。シチューやグラタンは、小麦粉を使用した時よりもあっさりしたように感じました。パンケーキはもちもちに、クッキーは逆にサクサクになって、色んな食感に変化するのが面白いなと思いました。パンやお菓子を米粉でつくるときは、製菓用の米粉がいいようです。スーパーでも売られていて、米粉に小麦グルテンを添加したものなので、米粉でも膨らみやすいように工夫されています。このように米粉といっても、代表的な上新粉、白玉粉やもち粉、だんご粉、製菓用の米粉の他にも、教科書には、寒い梅の粉と書いて寒梅粉や、おはぎや桜餅に使われる道明寺粉などが載っていてたくさん種類があることがわかりました。寒梅粉はきめが細かく、道明寺粉は反対にとても粗いのが特徴です。用途に合わせて、米粉を使い分けて、色んな料理に入れて楽しむのもいいと思います。興味がわいた方は、ぜひ試してみてください。
以上、「食品加工・素材学で学んだ米粉の加工」について中田美月がお伝えしました。
≪音楽タイム≫
ここで1曲音楽をお届けします。ラジオをお聴きの皆さんは、嬉しいとき、悲しいとき、どんな音楽が聴きたくなりますか?この番組では毎週、女子大生目線で心の栄養源となる音楽を紹介していきます。
今週ご紹介する曲は私、櫻井麻理子の選曲で高橋優の「虹」です。この曲は今年の夏の高校野球の応援ソングとなっていたので耳にしたことがある方もいると思います。それではお聴きください。
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≪コーナー 泉区いいとこ大発見≫
このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。泉区のいいとこをたくさん見つけて、紹介していきます、今回のレポーターは私、櫻井麻理子です。よろしくお願いします。
今回は仙台市泉区紫山、泉パークタウン内の宮城県図書館にあるレストラン、「けやきの杜」を紹介させていただきます。
※(みなさんは宮城県図書館やレストランけやきの杜に行ったことはありますか?)
実はカフェレストラン「けやきの杜」は実は仙台市内に仙台市商工会議所店、日立システムズホール仙台店、宮城県図書館店、茂庭荘レストラン店、市立病院店の5店舗を営業しています。おいしい珈琲やドリンクとランチを中心に各店独自のメニューを提供していて、お子様からお年寄りまで幅広い年齢層のお客様に利用されているそうです。今回紹介する「けやきの杜」宮城県図書館店は四季折々の風景が大きな窓ガラスから感じることができ、自然の中で落ち着いた雰囲気で食事を楽しみたいときにはおすすめの場所です。定休日の月曜日を除く、午前11時から午後4時30分まで営業しています。図書館ご利用の幅広い年齢層の方に、利用してもらい、満足できるように工夫を凝らした日替わりランチを提供しています。メニューはパンやスープ、サラダのつく日替わりランチのほかにカレーはビーフカレー、シーフードカレー、カツカレーの3種類、パスタやエビフライ、蟹クリームコロッケ、ロースカツ重、お子様ランチ、うどんそばなど豊富にそろっています。ホットサンドはテイクアウトも可能となっていて、デザートはソフトクリームやホットケーキ、各種ケーキや本日のシェフのおすすめ特製デザートなどがあります!想像するだけでもおいしそうですよね!
※(みなさんは気になったメニューはありますか?)
レストランもとても魅力的なのですがここで宮城県図書館についても紹介させていただきます。先ほども話したのですが、宮城県図書館は仙台市泉区紫山、泉パークタウン内にあります。実は泉パークタウンに移転してきたのは1998年およそ20年前で第6代目だそうです。初代は1881年の明治時代に現在の勾当台公園内にあったそうですが
※みなさんはご存知でしたか??
わたしもこんなにも歴史があったなんて知りませんでした。長い年月を経て泉区パークタウン内に移転されました。足を運んだことがある方はご存知だと思いますが宮城県図書館は緑の中に銀色の宇宙船が降り立ったかのようなデザインになっています。とてもかっこいいですよね!明るい未来を象徴していて森林の伐採を最小限に抑え自然を生かすという設計計画により、谷間にかかる橋のような構造になっているそうです。開放的な施設は元の地形を生かした構造となっているため、天気の良い日には「公園としての図書館」を楽しむことができます。エントランスを進むと1階には音と映像のフロア、2階には展示室や子ども図書館、会議室やミニシアターなどがあり、3階には新聞・雑誌・行政資料室や一般図書室、ラウンジテラスなどがあり多くの大人の方や学生が学習に利用していますよね。
私はこの開放的で自然の中で本に触れられる宮城図書館が大好きなのですが、映画の撮影地として使用されたのはご存知ですか?
有川浩さんの人気小説シリーズに「図書館戦争」というものがあります。その実写化映画の『図書館戦争 THE LAST MISSION』では宮城県図書館がロケ地と使用され自分が訪れたことのある図書館が映画の舞台になっていることに興奮したのを覚えています。映画公開後には撮影の様子などパネルの展示が行われており、いつもとは違った楽しみ方もできました。
現在、宮城県図書館では3階一般図書フロアで「おいしく食べよう!みやぎの食材~大地・山の恵み編~」をテーマに,食に関する図書を展示していて、職員の方が宮城の食材を使って実際に作った料理の紹介もしています。展示中の本はすべて貸出ができるようなのでこの機会に宮城図書館を訪れて、さらに宮城の食材を楽しんでみてはいかがでしょうか?そしてランチはぜひ「けやきの杜」をご利用してみてはいかがでしょうか?
第9回目はレストラン「けやきの杜」と宮城県図書館を紹介しました。
来週もこのコーナーをお楽しみに。
以上、「泉区いいとこ大発見」のコーナーでした。
≪コーナー 解決!なんでもアンサー≫
さて続いては、「解決!なんでもアンサー」のコーナーです。このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーの皆さんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は中山結香さんに紹介してもらいます。よろしくお願いします。
今回、ペンネームココアさんから「猫舌で、熱い飲み物や食べ物が苦手です。どうしたらいいですか。」という質問をいただきましたので、お答えします。
みなさんは、猫舌のような経験をしたことはありますか。
そもそも猫舌とは、熱い飲み物や食べ物を口にする行為を苦手とすることですが、正式な医学用語や病気の名前ではありません。人間以外の動物は皆、火を使わなかったので、熱い食べ物が苦手でしたが、日本人にとって江戸時代の頃からペットといて家の中で飼われていた猫が動物の中では身近な存在であり、温かい食べ物を与える機会が多かったと考えられます。そこで、猫が熱がりながら食べる様子を見て猫舌という言葉が成り立ったようです。
先ほどの話で猫舌である人、そうでない人がいることがわかります、それはなぜでしょう。
ここで舌の構造についてお話します。舌には、味覚、温痛覚・触覚、運動といった、3つの働きがあります。これらは、舌の神経によってコントロールされていて、各部位によって支配神経が異なります。このうち、猫舌に関係しているのは、温痛覚・触覚です。舌の前部分3分の2を占めている下顎神経で、熱さ、冷たさを人間は感じています。先端にいくほど感覚は集中し、奥にいくほど鈍感になります。この神経の数に個人差はないので、猫舌の原因とは言えません。それなら猫舌は病気なのか、遺伝なのか、と思われるかもしれませんが、そうでもありません。
(では、どんなことが関係しているのですか?)
実は、食べ方、舌の使い方に関係があると言われています。舌の部分によって熱さ、冷たさに敏感、鈍感とあると先ほどお話しましたが、この点を利用すれば、猫舌が防げるかもしれないのです。ここで、猫舌を軽減させる方法をお教えします。まずは、舌の奥で飲んだり、食べたりすることです。奥にある神経は熱さに鈍感なので、普段よりも温度を低く感じることができます。次に、苦手意識をなくすことです。意識があるとどうしてもこわばってしまいますが、改めてみることで克服できるかもしれません。そして、胸を張ることです。前かがみになっているとどうしても舌の先が熱いものに触れやすくなってしまいます。この3つのポイントを意識すると猫舌を改善することができるかもしれません。
以上、「解決!なんでもアンサー」今回は「猫舌」について中山結香さんに紹介していただきました。
「管理栄養士をめざす 宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに」