放送音源
本日は、佐々木香織さん、藤本朱子さん、コメンテーター横山正敏さん、メインパーソナリティーは中田美月でお送りします。
本日は、佐々木香織さん、藤本朱子さん、コメンテーター横山正敏さん、メインパーソナリティーは中田美月でお送りします。
<<コーナー1 私たちのキャンパスライフ>>
第12回目の今日は、佐々木香織さんに「卒業研究」についてご紹介してもらいます。
ご存じかと思いますが、大学4年生になると多くの方が「卒業研究」に取り組みます。宮城学院女子大学食品栄養学科では、毎年12月に「卒業研究中間報告会」があります。4年生は、この報告会と12月末の卒業論文提出を目指し、卒業研究に取り組みます。
中間報告会では、研究の報告をし、先生方から質問やアドバイスをいただきます。また、2.3年生は、この報告を聞き入る研究室や、来年の卒業研究の参考にしています。
(Q 2人は去年の中間報告会を聞きましたか?)
正木ゼミは、毎年、女性の健康と食事の関係を題材として研究を行っています。私は2年生の時に、先輩の「食事摂取時間と~」の報告を聞きました。そこで、研究内容に興味を持ったのと、わかりやすく発表している先輩をすごいなと感じ、正木ゼミに入ろうと決めました。
私もいよいよ4年生になり、現在、四苦八苦しながら実験を進めています。
今年の4年生12名が取り組んでいる研究は「エクオール産生能の獲得」についてです。
「女性は大豆を食べたほうが良い」という話は聞いたことがあるでしょうか。この理由
は、大豆中のイソフラボンが、体の中で女性ホルモンと似た働きをし、お肌をきれいにしてくれたり、月経周期を整えたりしてくれるのからなのです。また、更年期障害や骨粗鬆症の予防、脳梗塞、心筋梗塞、乳がんや、男性の前立腺がんのリスクを低下させる効果があると期待され、研究が進められています。
「エクオール」は、「スーパーイソフラボン」とも言われ、先程述べたイソフラボンより、強く更年期障害の緩和や骨粗鬆症の予防などに効果があると期待され、研究が進められています。
「エクオール」は大豆イソフラボンが腸内細菌と反応して、自分のお腹のなかで作られる成分です。しかし、腸内環境は人それぞれです。「エクオール」に作り替える微生物がいない、あるいは活性が低い人は、たとえ大豆からイソフラボンを食べても期待されている効果を十分に得ることができません。近年はエクオールを作れない人が増えています。そのため、現在10~20代の女性が、将来、骨粗鬆症や更年期障害になるリスクが高くなっているとされています。そこで、私達は、腸内環境と深く関係している食生活や腸内細菌叢に注目して、どうしたらエクオールを作れるようになるのか研究をしています。
(Q 具体的にどんな研究をしているんですか?)
私達は2グループに分かれ、研究をしています。
1グループは、食生活とエクオール産生の関係として、「魚の摂取量を増やすとエクオールを作る力は高まるか」を確かめることが目的です。食品栄養学科を中心に約300人の女子大生に、アンケートと尿サンプルの提供に協力してもらい、エクオール産生者かどうかを調査しています。(300人のサンプルを分析し、結果をまとめるのは時間がかかり、苦労しています。調査の結果、宮城学院女子大生300人のうち、「エクオール」産生者の割合は22%で、5人に1人しか作れないという結果が出ました。)調査に協力してくれた方には自分がエクオールを作れるかどうか結果を報告させていただいています。3年生の2人は報告を受けましたか?
もう1グループは、「エクオール」産生に影響する食品を探しています。私はこちらのグループに所属しています。腸内に食品の細菌を入れることで、エクオールを作れなかった人が作れる腸内環境になるのではないかという仮説のもと実験を行っています。扱っている食品はヨーグルトやぬか、酒粕などの発酵食品です。
(Q 結果はどうですか?)
今のところ、確実にエクオールを増やす有効な食品は見つかっていません。逆にエクオールが減ってしまうことが多く、「腸内環境はとてもデリケートなんだな」と感じています。
卒業研究では、苦労することもありますが、大学生ならでは貴重な体験ができると思います。私は、卒業研究を通して、改めてチームワークの大切さ感じ、様々勉強になっています。正木ゼミのキーワードは「思いやり」です。二つのグループが同じ機械や試薬を使うので、けんかにならないように、交互に実験スケジュールを組んだり、次のグループのために試薬を補充したりと、全員が気持ちよく実験作業できるように意識しています。今後も、正木先生にご指導をいただきながら、良い結果が得られるように、全員で協力して取り組んでいきたいと思います。
以上、「私たちのキャンパスライフ」今回は「卒業研究」について佐々木香織さんがお伝えしました。
<<音楽タイム>>
~♪~
<コーナー2泉区いいとこ大発見>
第12回のレポーターは私、中田が担当します。
今回、私は「スポパーク松森」について調べてきました。スポパーク松森は宮城県仙台市泉区松森に2005年7月1日にオープンした複合健康施設です。温水プール、浴室、露天風呂、サウナなどの温浴施設、ダンスやヨガを楽しめるスタジオ、トレーニングマシンが充実したジム、屋外にはテニスコート・フットサル場・ゲートボール場があります。また、軽食を頂ける喫茶店やマッサージ機を利用できる休憩スペースもあり、健康づくりやストレス解消にぴったりな施設です。さらに、初めての方でも楽しめるプログラムが充実しています。
1つ目は、スタジオプログラムです。スタジオプログラムでは、フラダンス、ヨガ、ヒップホップダンスなどの教室が開かれています。どれも、基本から学ぶことが出来るそうなので、未経験の方でも気軽に参加することが出来ます。2つ目は、プールプログラムです。プールプログラムでは、アクアビクスといって水中で行うエアロビクス、それから、アクアウォーキングといって水中で行うウォーキングなどのトレーニングの指導を受けることが出来ます。激しい運動が苦手な方でも、無理なく運動不足を解消することが出来ます。水中で行うのですが、立って行うものなので、泳げない方も気軽にチャレンジできます。水中では水の抵抗があるので、陸上の運動に比べてエネルギー消費が高く、ダイエットにも効果的です。3つ目は、トレーニングマシンの指導です。ランニングマシンやウエイトマシンを使ったトレーニングの仕方を、インストラクターの方が丁寧に指導してくださるので、初めての方でも安心して利用できます。プログラムのスケジュールは、スポパーク松森のホームページに載っているので、興味のある方はぜひ見てみてください。
(Q皆さんはスポパーク松森を利用したことはありますか?)
わたしは、小学生の時に水泳を習っていたのですが、何度かスポパーク松森の温水プールに遊びに連れて行ってもらった思い出があります。25mの遊泳プールで泳ぐ練習をしたり、床から泡が出てくる気泡プールやウォータースライダーで遊んだりして、とても楽しかったです。お子様がいらっしゃる方は夏休みの思い出として、連れて行ってあげるのもいいと思います。
楽しく無理なく行える運動というのはストレス解消にも効果的なので、ぜひ、スポパーク松森に遊びに来て、心も体もリフレッシュしてみてはいかがですか?
以上、今回の泉区いいとこ大発見では、「スポパーク松森」について、私、中田が紹介させていただきました。
来週もこのコーナーをお楽しみに。
<<コーナー3 解決!なんでもアンサー>>
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回の担当は、藤本朱子さんです。よろしくお願いします。
はい、今回は大学の友人から「卵は家では冷蔵庫に入れて保存するのに、スーパーなどでは常温で売られているのはどうしてですか?」という質問をいただきました。そこで今回は私、藤本朱子がお答えいたします。
たしかに家では冷蔵庫の卵用のところに入れて保存しますが、スーパーではカートに置かれて常温で販売されているのがよく見受けられますよね。生卵は生物ということで常温での保存は良くないのではと思いがちですが、卵は季節に関係なく常温で保存することが可能なのです。ただし、気温によって常温保存での賞味期限の目安は異なります。今の暑い時期7~9月頃28度前後ですとおよそ2週間前後、涼しい気温となる春や秋4~6月と10月~12月頃23度前後ではおよそ3週間前後、気温が低くなる12月~3月頃10度前後ですとおよそ2か月間も常温保存が可能となります。卵は常温での保存が可能ということですが、直射日光が当たる場所だったり、暑すぎた場合はサルモネラ菌という食中毒の原因となる菌が増殖したり、傷みが早くなってしまうため、常温と言っても風通しの良い冷暗所での保存が良いとされています。ここまで常温での保存も可能であることを説明してきましたが、1番鮮度が保たれるのはやはり冷蔵保存です。そこで冷蔵保存に関する保存方法のポイントを簡単にお伝えします。
まずみなさんに質問なのですが卵は冷蔵庫のどこにいれて保存していますか?
(佐々木さん、中田さん、横山さんに聞く)
冷蔵庫のドアポケットについている卵入れに入れている人が多いと思います。しかし、卵入れに入れての保存はあまり良くありません。扉の開閉時に振動が加わり、殻にひびが入る恐れがあります。ひびが入ってしまうと卵の中に菌が侵入してしまうため、ドアポケットの卵入れでの保存は避けた方が良いでしょう。
また、ドアポケット以外のところに卵入れがついていた場合、卵入れに入れる時は卵の向きに気を付けていれることが大切です。
みなさんは卵の丸みを帯びている方ととがっている方どちらを下にして入れていますか?
卵はとがった方を下にして入れた方が長持ちするのです。丸みを帯びている方には空気の気と部屋の屋と書いて気屋という呼吸するための空間があります。卵が古くなって黄身が浮かび上がってきてもこの空間があるおかげで黄身が殻に直接あたるのを防ぐことができるため長持ちに繋がります。
このように卵には保存方法がさまざまです。今の時期は気温が高いため冷蔵保存し鮮度の高いおいしい卵を食べましょう。今回紹介した保存方法のポイントもぜひ試してみてください!
以上、「解決!なんでもアンサー!」今回は「卵は家では冷蔵庫に入れて保存するのに、スーパーなどでは常温で売られているのはどうして?」についてに藤本朱子さんがお伝えしました。
「管理栄養士を目指す 宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに」