本日は、3年生の児玉千明さん、吉野加奈彗さん、コメンテーター横山正敏さん、メインパーソナリティーは4年生の三好花奈でお送りします。
<<コーナー1 私たちのキャンパスライフ>>
このコーナーでは、私たちのキャンパスライフでの、学びや発見を発信していきます。
第8回目の今日は、児玉さんに「病理学」で学んだ「熱中症」についてご紹介してもらいます。
児玉千明さん、お願いします!
いよいよ本格的に夏が始まり、宮城学院の周りもセミの鳴き声が聞こえてくるようになりました。夜は寝苦しいし、少し外に出て歩くだけで汗が出てきて、夏だな~という感じがします。
特に日本の夏は湿度も加わるので、実際の気温よりも体感温度は高くなるといわれています。さて、そこで気を付けなければならないのが熱中症です。私も夏暑い日外で歩いていて頭痛がするなーと感じたことがありました。
Q 皆さんは熱中症の症状にかかったことがありますか?
熱中症は軽く見られがちですが、頭痛や吐き気だけでなく、体温が40℃を超えて死に至る場合もある危険なものです。
熱中症の原因とされるものは大きく二つあります。
一つ目は「暑くなると体内に熱がこもって体温が上昇するから」二つ目は「大量に汗をかくことによる脱水」です。また、熱中症は重症度によってⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の三つに分けられます。
Ⅰ度はめまい、筋肉痛などが起こり、Ⅱ度は頭痛、吐き気、倦怠感、Ⅲ度は意識障害、けいれん、体温が高くなるなどが起こります。比較的軽い症状であるⅠ度は涼しい場所に移動するなどで軽くなりますが、Ⅱ度以降は症状が重篤なので、病院送りになる可能性があります。
Ⅰ度からⅡ度、Ⅱ度からⅢ度にあっという間に進行するので、症状が軽いからといって対策もとらずに放っておいてはいけません。
熱中症の予防法としては、炎天下に長時間いないこと、外に出るときは帽子をかぶること、時々日陰で休憩し、水分と塩分を補給することなどが挙げられます。水分を補給する際、お茶やコーヒーは効果が見込めないだけでなく、利尿作用があり脱水に陥りやすいので、スポーツドリンクなどを飲むほうが望ましいです。
そこで、熱中症対策に有効な経口補水液の作り方を紹介します。用意するものはどこのご家庭にもある、お水、砂糖、塩です。分量は水が500ml、砂糖20g、食塩1,5gです。味が薄いと感じた場合はレモンやオレンジを加えましょう。この経口補水液は熱中症で脱水症状を発症した後でも治療として使われるので夏に万能の飲料水といえます。
熱中症は外でなりやすいというイメージがありますが、発生場所で一番多いのは室内です。時間帯は日中より寝ている間に熱中症になる割合が多いというデータがあります。家だからと言って安心せず、これからの季節、熱中症には細心の注意を払うようにしてください!
以上、「私たちのキャンパスライフ」今回は「熱中症予防」についてお伝えしました。
<<音楽タイム>>
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<コーナー2泉区いいとこ大発見>
このコーナーでは、泉区に関わる新聞記事や雑誌情報、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。泉区のいいとこをたくさん見つけて、紹介していきたいと思います。
第8回のレポーターは私、三好が担当します。
今回私は、泉区寺岡にある、泉パークタウンタピオから歩いて5分の、閑静な住宅街にあるケーキ屋さん「パティスリーソワン」というお店に行ってきました。
私は栗とカシスのタルトを頂きました。最初、栗とカシスって合うのかなぁと思っていたのですが、一口食べてみると、栗のほのかな甘みとカシスの酸味が見事にマッチしていました。カシスが入っているので、後味が爽やかで、さくっと食べるのにぴったりなケーキでした。
こちらのお店では、香り・口どけ・バランスを大切にしており、甘味・苦味・えぐみなど、素材のすべてを活かす菓子作りを心掛けているそうです。季節の果物を使ったタルトが人気のようで、今の時期は甘酸っぱいゴールデンパインが使われたバリ風のケーキや、ブラッドオレンジのムースケーキが美味しそうでした。
ケーキにも使われる果物ですが、果物の美味しい保存方法はご存知でしょうか?
これからの時期、美味しい旬の果物が沢山出てきますので、正しい保存方法で美味しく食べましょう。
果物を全て冷蔵庫で保存している方も多いのではないでしょうか?
バナナやマンゴー・パイナップルなどの南国育ちの果物は、低温が苦手で冷蔵庫に入れると傷みやすくなるものもあります。種類に応じた適切な温度で保存することが大切です。
特にバナナは、冷蔵庫に入れると黒く変色してしまいます。また、ものに触れた部分から傷んでくるので、保存するときは冷蔵庫には入れずに、山型になっている部分を上にするか、バナナハンガーなどにつるして保存しましょう。
バナナは、熟すと皮に黒い斑点(シュガースポット)が現れます。あまり見かけはよくありませんが、この斑点はバナナが完全に熟した証拠です。美味しい食べ頃なのですぐに食べましょう。
メロンやモモ、洋ナシなどは、食べごろになるまで温室に置くと、なめらかにおいしくなります。冷やしすぎると味が落ちてしまうので、食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れておくと、美味しく食べることができます。
果物は、自らエチレンという植物ホルモンを出して、熟成していきます。
特に、メロンやモモ、りんご、柿は、エチレンの発生量が多いので、葉野菜などと一緒にして冷蔵庫に入れると傷みやすくなってしまいます。これらの果物を冷蔵庫に入れるときは、ビニール袋に入れて密閉するといいですよ。
さて、果物をそのまま食べるのももちろん美味しいですが、
今が食べごろの果物をたっぷり活かしたケーキも食べたくなりませんか?
ぜひ、パティスリーソワンさんへ足を運んでみてはいかがでしょうか。泉パークタウンタピオから歩いて5分の場所にあるので、買い物の休憩にもオススメですよ。フレッシュなケーキを食べて、しあわせなひとときを過ごしませんか。
今回は「パティスリーソワン」というケーキ屋さんをレポートしました。来週もこのコーナーをお楽しみに!
<<コーナー3 解決!なんでもアンサー>>
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回の担当は、吉野加奈彗さんです。吉野さん、お願いします。
ラジオネーム大豆はお豆さんからの質問です。「私は、納豆が好きで毎朝食べているのですが、においが気になります。納豆のにおいはいったい何ですか。」というご質問をいただきました。
(Q、皆さんは納豆が好きですか。フリートーク)
納豆といえば、ネバネバとした糸引きとあの独特なにおいが特徴ですが、そのにおいの原因には納豆菌が関わっています。納豆菌は、微生物と呼ばれるとても小さな生物で、その中でも特に小さく単純なしくみでできている細菌の仲間です。この納豆菌を煮豆にかけて人肌くらいに温めると、納豆菌はどんどん増え、ネバネバや香りのもととなる成分を作り出し、煮豆が納豆に変わります。
このように、微生物の力を借りて人の役に立つもの(この場合は納豆)を作ることを発酵といい、発酵によってできた食品を発酵食品と呼びます。酒、食酢、しょうゆ、みそ、ヨーグルトなども発酵食品の仲間になります。納豆は発酵するときに、アミノ酸など旨みのもとになる成分や、ビタミンK2、ナットウキナーゼといった煮豆にはない栄養も作り出します。
ある研究者が納豆の醗酵中に発生する香りの成分を調べた結果、68種類のにおい成分があることが確認されました。つまり納豆のにおいは一つの物質がもとではなく、納豆菌が醗酵の途中で作り出すたくさんの物質のにおいが混ざり合ったもので、それら全体が溶けあい、一つのものになっているのです。
とは言え、納豆の作るにおいの成分にも代表的なものがいくつかあります。それは、ピラジン類、ジアセチル、低級分岐脂肪酸、アンモニアです。
ピラジンはいろいろな食品に含まれていて、香ばしい香りのもとになります。例えば、炒ったアーモンド、醤油、ココア、味噌などにあるそうです。ジアセチルはバターの香りの主成分として一般的に知られています。
バターの他にも、コーヒー、ビール、蜂蜜、清酒、醤油などの多くの食品に含まれていますが、ビールや清酒をつくる場合には、製品の風味をそこなう好ましくない香り(オフフレーバー)を与えるので好まれないそうです。
低級分岐脂肪酸は一般的に「不精香」と呼ばれるにおいを含むもので、納豆を食べた後の残り香を思い浮かべるとよくわかると思いますが、とても強いにおいを持ちます。この低級分岐脂肪酸は、納豆菌の働きで、煮豆に含まれるアミノ酸から作られています。
アンモニアは、つんとした刺激臭を持ったものです。普通の納豆では、アンモニア臭はあまりわかりませんが、醗酵が進みすぎた納豆ではつんと臭ってきます。これは納豆菌が煮まめ中のアミノ酸を分解することで発生しています。
納豆菌が発酵する過程で、これらの代表的なにおい成分がつくられているから納豆は独特なにおいがします。しかし、現在では、選び抜いた納豆菌を使い、におい成分である低級分岐脂肪酸の発生を抑えたにおい控えめの納豆が開発されています。納豆が食べたいけど、においが気になるという方には、におい控えめの納豆があることをぜひ知っていただきたいです。
ラジオネーム大豆はお豆さん、少しでも疑問は解決されたでしょうか。
以上、「解決!なんでもアンサー!」今回は「納豆のにおい」について星野芽生さんがご紹介しました。
本日は、児玉千明さん、吉野加奈彗さん、コメンテーター横山正敏さん、メインパーソナリティーは三好花奈でお送りしました。