自主制作ラジオ放送 パワフル奮闘記 第22回 (2014.10.27)

ラジオをお聴きの皆さんこんばんは!
「宮城学院女子大学 食品栄養学科」で管理栄養士を目指す私たちが、食べ物や健康に関する話題を取り上げ語り合うこの番組、先輩から引き継ぎ今年で6年目となります。
お米作りをはじめとする農作業体験での出来事や私たちのキャンパスライフも紹介していきます。
堅苦しくない、分かり易い女子大生がつくる教養番組を目指します。応援してください。
22回目を担当します今日のメインパーソナリティーは 正木ゼミ4年の宮田盟子です。
毎週週替わりで私たちの仲間が登場します!
今日一緒に番組を担当する、私たちの仲間はこの方です!丹野ゼミ4年の須藤綾さんです。
ラジオをお聞きのみなさんに、それぞれの個性がわかりやすいように「秋といえば…」をテーマに自己紹介させていただきます。
私、宮田盟子が秋を感じるのは、金木犀の香りをかいだときです。金木犀の香りが大好きなので、登下校するときに、毎日幸せな気分になります。
そして、番組のコメンテーターは、私たちの大学の先生で、栄養学がご専門の正木恭介先生です。
そして、今日はゲストとして大塚製薬株式会社 仙台支店 ニュートラシューティカルズ事業部 エクエル担当 スポーツ医学博士の山内亮平さんにお越しいただきました。

(提供クレジット)
この番組は、食育関連事業を行っているNPO法人オリザネットの提供でお送りいたします。

≪コーナー1 私たちのキャンパスライフ≫
最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」です。
今回は、「大豆イソフラボンの力」についてお伝えします。
私 たち正木ゼミでは、卒業研究で、大豆イソフラボンに関する研究をしています。今日一緒に番組を担当している綾さんは、他のゼミ生なので、ラジオをお聴きの 皆さんと一緒に、大豆イソフラボンについて分かりやすくお伝えできればと思います。ゲストとしてお越しいただいた大塚製薬の山内さん、そして正木先生は大 豆イソフラボンについて、とても詳しい方々です!ぜひ補足、解説をよろしくお願いします…!
綾さんは「大豆イソフラボン」にはどんなイメージがありますか?
大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きを持ち、月経前のイライラや、ほてり・のぼせといった更年期障害を和らげる効果、お肌のシワ防止効果、乳がんのリスクを減らす効果、骨の減少を防ぎ、骨粗しょう症予防などといった効果があります。
女 性にうれしい効果がたくさんある大豆イソフラボンですが、実はイソフラボンの効き目には個人差があります。この効き目は「腸の中で大豆イソフラボンを『エ クオール』という成分に変える菌を腸の中に持っているかどうか」で決まります。つまり、大豆イソフラボンを腸の中でエクオールという成分に変える菌を持っ ている人は、大豆イソフラボンの効果を受けやすく、この菌を持っていない人は、大豆イソフラボンの効果を得にくいということです。

Q1(綾さん):このエクオールという成分を作れる人は、どれくらいいるんですか?
→日本人では、エクオールを作れる人、作れない人の割合は5割ずつです。ちょうど半々ですね。
卒業研究でエクオールを作ることができるかどうかを調べる実験をしてところ、私は、エクオールを作ることができていました!正木先生もですよね!(山内さんはどうでしょうか?)

Q2:自分がエクオールを作ることができるかどうかを知る方法はありますか?
→ 腸の中で作られたエクオールは、体の中で作用したあと、尿や便に排泄されるので尿にエクオールが入っているかどうかを調べることで知ることができます。エ クオールを作ることができるかどうかを尿でチェックできる郵送検査キットが販売されているのですが、一回分約4000円するようです。

Q3:そもそもどうしてエクオールを作ることができる人とできない人がいるのでしょうか?
→ これは食習慣の影響が大きいと考えられます。エクオールを作れる人の割合を国別・地域別で見ると、日本を含むアジア諸国では5割程度ですが、欧米では、3 割ほどです。伝統的に大豆を食べる習慣のある地域では、エクオールを作ることができる人が多く、それ以外の国では少ないという傾向が見られました。エク オールを作れる人の特徴として、大豆をよく食べる人、ベジタリアン、魚をよく食べる人など、という報告もあります。(これは、伝統的な和食を食べている人 とも言えそうですね!)食生活の欧米化の影響か、日本人でも若い女性のエクオールを作ることができる人は2割ほどであるというデータもあります。

Q5:エクオールを作ることができない人はどうすればよいのでしょうか?
→大豆イソフラボンの働きを弱いながらも得ることができるので、大豆製品を積極的に食べましょう。
また、大塚製薬から、エクオールが含まれたサプリメントが今年発売されました。
山内さんはこのサプリメントの担当の方であるとのことなので、このサプリメントについて説明していただいてもいいですか?
→山内さんからエクエルについてお話していただく

Q4:山内さんに質問です。大豆イソフラボンやエクオールの適量はどれくらいなのでしょうか?とりすぎの心配はないのでしょうか?

大 豆から作られる食品って考えると身の回りにたくさんありますよね。豆腐、納豆、油揚げ、がんもどき、豆乳、調味料ではしょうゆや味噌もですね!私はどれも 大好きなのですが、ラジオをお聴きの皆さんはどうでしょうか。女性にうれしい効果がたくさんの大豆イソフラボンについて今日は少し知識が蓄えられたかと思 うのですが、意識して食べていただけたらうれしいですね!

私たちも大豆イソフラボンについての卒業研究、まだまだ課題がたくさんあるので、しっかりがんばります!
以上、「私たちのキャンパスライフ」今回は「大豆イソフラボンの力」でした。

≪音楽タイム≫
ここで一曲音楽をお届けします。
ラジオをお聴きの皆さんは、うれしいとき、悲しいとき、どんな音楽が聴きたくなりますか?
この番組では毎週、心の栄養源となる音楽を紹介していきます。
今週ご紹介する曲は、須藤綾さんの選曲です。
それではお聞き下さい。
来週も心の栄養源となる音楽をご紹介していきます。お楽しみに!

≪コーナー2≫
さて、次は、お野菜ワンポイントのコーナーです。
野菜の1日の取目標量は350gですが、日本人の野菜の摂取量はどの年齢でも目標量に達していません。そこで、毎週1種類、皆さんに旬な野菜をご紹介していき、野菜の魅力をお伝えしていきます。
今回は私、須藤綾が「 ブロッコリー 」をご紹介します。
スーパーではどの季節でも見かけるブロッコリーですが、旬は11月から3月です。
ブロッコリーはアブラナ科の緑黄色野菜で、花を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良され、現在の姿になりました。日本での主な産地は埼玉県、愛知県、北海道です。
ここで、いきなりですがクイズです!ブロッコリーを数える単位は、なんでしょうか?
正解は…「株」を使います。
次にブロッコリーの栄養についてお話します。
ブロッコリーには、特にビタミンCが豊富に含まれています。ブロッコリー30g(これは約2房分くらいですね)で、成人の1日に必要なのビタミンCを満たすといわれるほどです。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあります。
肌 にハリを持たせたり、シミを予防する美容効果や、免疫力を高めて風邪をひきにくくする効果があります。「美容効果」とあると反応してしまいますね…!!ま た、便秘の改善効果がある、食物繊維も豊富に含まれています。食べ応えのある野菜なので、満腹感も得やすく、ダイエットにも効果的な野菜です。
皆さんは、ブロッコリーを食べるときは、主に緑のもこもことした部分を食べていますよね?
この部分を、花とつぼみという漢字2文字で花蕾(からい)と言い、蕾が集まってできた部分です。この花蕾だけでなく、茎や葉っぱの部分にも同じような栄養素が含まれているので、薄切りにするなどして、上手に使いましょう。
(カッ トするかも)ここで、美味しいブロッコリーの見分け方をご紹介します。全体に緑色が濃く、蕾が密集していて硬く引き締まっているものがおすすめです。ま た、花蕾の形がこんもりとしていて、中央部分が盛り上がっているものを選ぶといいでしょう。 さらに、茎の切り口がみずみずしく、色が黒ずんでいないもの、茎に空洞などがないものが新鮮です。 大ぶりなものほど熟度が高く、やわらかく甘みも強くなります。
日本では加熱してから食べるゆでブロッコリーが一般的ですが、海外では生のままサラダで食べることもあるようです。
皆さんはブロッコリーはどのように食べるのが好きですか?

最 後にブロッコリーを調理する際のポイントをご紹介します。ブロッコリ-を茹でる際は、花蕾と茎では火の通りが違うので、切り分けて茎から先に鍋に入れるの がコツです。また、ゆで時間は2~3分くらいにすることをお勧めします。あまり長時間茹でると食感や味が悪くなるという理由もあるのですが、先ほどご紹介 したブロッコリーに含まれる栄養素のビタミンCは熱に弱く、さらに水に溶けやすい性質があるため、長時間茹でると、それだけ栄養素が流れ出てしまうんで す。ですので、茹で上がったらザルに上げてうちわであおぐなどして、手早く熱をとり、ビタミンCの損失を防ぎましょう。水に溶けやすく、熱に弱いビタミン Cを逃さず食べるには、蒸したり、生で衣をつけて天ぷらにするのもおすすめです。電子レンジでも加熱することができ600Wで少量の水と共に4分程度が目 安です。
これから寒くなりますし、空気も乾燥する時期なので、お肌を乾燥から守るためにも、風邪を予防するためにも、これからが旬のブロッコリーをぜひ積極的に摂りたいですよね!
明日の、野菜は、ブロッコリー で 決まり~!!
以上『お野菜ワンポイント』、今回は須藤綾さんに「 ブロッコリー 」を紹介してもらいました。

≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫
さて、続いては『解決!なんでもアンサー』のコーナーです。
こ のコーナーでは、私たちの悩みやリスナーの皆さんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回ゲストに来ていただいた山内さんは、ス ポーツ医学博士でもあります。そこで、私と綾さんが、「スポーツと身体」に関わる疑問を山内さんにお答えしていただこうと思います。
よろしくお願いします。

Q1:まず初めに「スポーツ医学」とはなんですか?

Q2:私は高校時代、バドミントン部に所属して毎日部活動に励んでいたのですが、たまに、夜に寝ているときに足をつって、痛くて目が覚めるなんて経験があったのですが、寝ている最中なのになぜそのようなことがおきるのですか?

Q3:久しぶりに運動をしたり、普段あまりしない作業をした際に、筋肉痛になりますよね?同じ運動をした人でも筋肉痛がその日に来る人がいたり、2日後や3日後に来る人がいるのはなぜですか?
「若い人は、すぐ筋肉痛になり、年をとると筋肉痛が数日後に来る」なんて耳にするのですが…

Q4:質問を募集中で、まだ質問検討中です

経験していたスポーツ、好きなスポーツについてなど
今まで感じていたスポーツの疑問を詳しく解説していただいて、ありがとうございます。「スポーツの秋」ですし、ラジオをお聴きの皆さんも身体を動かして気持ちも身体もすっきりさせてみてはいかがでしょうか?筋肉痛になった際は、今日のお話を思い出してみてください。
以上、解決!なんでもアンサー、今回はスポーツ医学博士の山内亮平さんにスポーツと身体に関する私たちの疑問にお答えいただきました。

≪エンディング≫
番組では、皆さんからのメッセージを募集しています。
番組を聴いての感想、音楽のリクエストなどどんなことでも構いません。また、ラジオをお聴きのそこのあなた『解決!なんでもアンサー』のコーナーへ疑問、質問をお待ちしています!精一杯お答えさせていただきます。
宛先は、
FAX番号 375-7501
メール mail@fm797.co.jp
fmいずみ「パワフル奮闘記」までです。
また、ブログもやっていますのでぜひチェックしてみてください。
ブログでは過去の放送を音源に楽しいスナップ写真の動画も公開しています。検索キーワードは「パワフル奮闘記」です。
本日は、須藤綾さん、山内亮平さん、コメンテーターは正木恭介先生、メインパーソナリティは
宮田盟子でお送りしました。

『管理栄養士を目指す 宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに!』

(提供クレジット)
この番組は、食育関連事業を行っているNPO法人オリザネットの提供でお送りしました。