自主制作ラジオ放送 パワフル奮闘記 第20回 (2015 10 12)

20回目を担当します今日のメインパーソナリティーは3年の菅原あかねです。
今日一緒に番組を担当するメンバーを紹介します。
佐々木ゼミ3年の泉有紀です。鎌田ゼミ3年の加藤美咲です。
そして、番組のコメンテーターは、正木恭介先生です。
本日はこの4人でお送りしますが、後ほどゲストも登場しますので、お楽しみに!

≪コーナー1≫
最初のコーナーは、私達が気になる疑問をゲストにぶつけて、教えてもらう「気になる」「身になる」「クエスチョン」です。私達、そしてリスナーのみなさんの身になる情報を発信します。
今日のクエスチョンは「フランス文芸と宮城学院」です。そしてこのクエスチョンに答えていただくゲストは、前回に引き続き、フランス近代演劇、フランス文学がご専門の間瀬幸江先生です。前回は間瀬先生がフランス語やフランス文化に興味を持ったきっかけや日本との食文化の違いなどをお伺いしました。

Q1.フランス近代演劇とフランス文学はどのような面白さ、魅力がありますか?
  人の動き、人の行動や身体の動きなどを、悪いところ、いやなところも含めて、それらが「ある」と言い切ることを喜びとするのが、フランスの文学や演劇の面白さ。「なかったことにする」という文化がそもそもない国なので。ただそれを無秩序に並べるという表現ではなく、それを伝えるための方法や形式について吟味し続けている、考え続けている粘り強い文学です。日本語で読むだけだとそういう粘り強さがあまり実感できないところもあるので、やはり、フランス語をぜひやって欲しいですね。フランスの文芸に興味のあるみなさんには。文芸とうのはもちろん食文化も含んでいます。
Q2.間瀬先生は去年初めて開催されたクリスマスマーケットの運営企画に携わったとお聞きしました。
この楽しい企画はどのようにして生まれたのですか?
  宮城学院の面白いところは外部にいるとなかなか伝わらないじゃないかと思っています。一番面白いのは、本当に専門の異なる学科がいくつもあって、それがちゃんと共存していることですね。文系と理系の学科が共存していて、お互いにちゃんと関わりを持っているというのは、実は社会に出るとなかなか難しいのですが、宮城学院は大学ですでにこれができている。このことが一番面白いと思いました。あと、卒業生の皆さんの愛校心とか、先生と学生の距離の近さとか、そういうところも大切ですね。
  これをとにかく外にも見えるような、そんな仕組みがあったらなと、この学校に来て、ほんの数か月で思うようになりました。それで、多くの先生にこえをかけて、学校の良さを実感していく中で、何人かの専門の違う先生たちがクリスマスマーケットに賛同してくださいました。複数の異なる専門性が、一つの結果に向かって協力し合う枠組みとして、ヨーロッパのクリスマスマーケットは良いお手品です。
  第一回マーケットは去年の12月13日(土)、第二回は今年の12月13日(日)です。

フランス近代演劇や文化についてのお話しを直接聞くことが出来る貴重な経験をさせていただきました。
間瀬先生、2週にわたってご出演していただいてありがとうございました。
以上、「気になる身になるクエスチョン」、今回は『フランス文芸と宮城学院』についてお伝えしました。

≪コーナー2≫
さて次は、旬の食材について1分間でお伝えする、「旬の食材1分メモ」です。
今回は柿についてお伝えします。
柿は中国が原産で、日本の果物の中でも最も古い部類に入ります。
柿という名の由来は、「赤木」からきたという説があり、果実や紅葉したときの葉が、鮮やかな赤をしていることからつけられたといわれています。
柿には大別すると、甘柿と渋柿がありますが、熟すと自然に渋みが取れて甘くなるのが甘柿、熟してもなかなか渋みがとれないのが渋柿です。
もっとも渋柿も、熟度が進めばしだいに甘くなり、干し柿にすると、ひじょうに甘みが増すことは、ご承知の通りです。渋みは、シブオールというタンニンです。シブオールは水溶性のため、食べると唾液に溶けて渋さを感じます。
甘柿にもこのタンニンは含まれていますが、熟すにつれて、タンニンが水に溶けにくくなります。
そのため、食べても渋みが感じられなくなるのです。渋柿は熟してもタンニンが不溶性にならないため、なかなか渋みが抜けないというわけです。
柿の果肉をよく見ると、ごまのような黒い点が見られますが、これが不溶性のタンニンです。
渋柿の渋を抜くためには、アルコールや温湯などに漬けますが、これはタンニンを水に溶けなくするためです。
炭酸ガスを噴霧して一定期間、密閉して渋を抜く方法もあります。
生でそのまま食べるのが、簡単でおいしい食べ方ですが、なますやサラダに加えたり、あえ物にしてもおいしくいただけます。
柿の葉の若葉はおひたし、ごまあえ、てんぷらなどに利用されます。
また、白菜の漬け物に、柿の皮をいっしょに漬けると、甘みのあるおいしい白菜漬けができあがります。
色々な食べ方で柿の新たなおいしさを見つけてみましょう!
明日の、デザートは、柿で決まり~!!以上「旬の食材1分メモ」、今回は「柿」でした。

≪コーナー3≫
さて、続いては「ヒラケ!ミヤガク」のコーナーです。
このコ-ナーでは、私たちが学内外で多くの事を学び体験することで、夢や才能を開花させさせたい!そして、それら学び得たことを社会に開放していきたい!という想いとともに、私たちのキャンパスライフでの、学びや体験を発信していきます。
今日は「ゼミナールとは」というテーマで有紀さんと美咲さんにお話を聞いていきます!
ゼミナールとは、宮城学院では1つのゼミにつき最大11人と少人数の学生が集まり、教員の指導のもとで、各自関心のあるテーマを研究し、発表・討論をする授業のことです。学外でのイベントも豊富でより深く学ぶことができます。
宮城学院では、3年生から自分の希望する先生のゼミナールに入って2年間さまざまな活動をします。そこで今回はお二人からそれぞれ所属しているゼミナールについて詳しく伺っていきます。

Q1.お二人はどんな先生のゼミなのか、紹介お願いします。
 有紀さん:私は給食経営を専門としている佐々木先生のゼミに所属しています。給食管理とは給食経営管理には、給食そのものの内容をマネジメントする栄養・食事管理と、給食を供給するプロセス全体をマネジメントする経営管理に分けることができます。
 美咲さん:私は病院で管理栄養士として働いていた鎌田先生のゼミに所属しています。鎌田先生は腎臓病の栄養管理のプロフェッショナルで、栄養課長もされていた方です。
Q3.具体的にどのような活動をしていますか?
 有紀さん:自分の興味のある文献を調べて、まとめ発表しています。この文献とは給食経営だけでなく、興味を持ったものを幅広く選ぶことが出来るので、さまざまな知識を得ることが出来ますし、他の人の意見を聞くことでとても刺激を受けます。また、他には、高齢者施設で夏祭りの手伝いを行いました。手伝いに行った施設はゼミの佐々木先生と関わりがあるところで、この夏祭りには入所者の家族の方々も参加するもので、私は出店の手伝いでフライドポテトを揚げとチケットの販売を行いました。このような経験はなかなかできないですし、沢山の方と触れ合えたので、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。来年も予定されているので、今から楽しみです。
      あと、今年はまだやっていないのですが給食センターの見学も実施する予定です。

美咲さん:他大学の学食調査や、病院で介護食の勉強会に参加しています。学食調査は、ゼミ生で手分けして潜入調査をしていて、詳しく栄養表示がされている大学もあって驚きました。介護食の勉強会では、実際に介護食を食べたり、嚥下しにくい高齢者の方にはとろみをつけて嚥下しやすくすることが大切なのですが、とろみ剤を使って飲み物にとろみをつけ、最後に適切なとろみの比率を答え合わせをしました。 大学でもとろみをつける授業をやったことがありますが、本当にわずかな時間だけだったので、ゼミでこうやってもう一度経験できて、深く学ぶことが出来てうれしかったですし、より興味が湧きました。
Q5.お二人はゼミに入ってから自分の能力がどのように向上したと感じていますか?
  有紀さん:文献を調べ、発表を通して他の人に意見を聞くことでいろいろな視点から物事を考えられるようになりました。
  美咲さん:嚥下障害やとろみ剤の復習ができて臨床栄養学の知識が向上したと思います。

本日は泉有紀さん、加藤美咲さん、コメンテーターは正木恭介先生、メインパーソナリティーは菅原あかねでお送りしました。
『管理栄養士を目指す 宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに!