TOEICのスコアは企業が、社員・大学生の英語力を測るために現在、最も一般的に用いられています! 英文学科のカリキュラムには「TOEIC600」、「TOEIC730」、「TOEIC860」があり、それぞれのスコアを満たすと各4単位が認定されます。これらの単位を履修した学生の「私の勉強法」は英文学科の英文学会誌に公開されています。
毎日に英語を
3年 T. M. さん
TOEICスコア:770
今回のTOEICでスコアが伸びた要因は、アメリカに留学し、英語に囲まれた環境にいたことが大きいと思います。特にリスニングにおいて、前回受けた時よりも良い成果を得ることができました。しかし、英語を伸ばすのに適した環境にいたからといって、TOEICの勉強を全くしなかったというわけではありません。試験前には、大学図書館からTOEIC対策の本を借り、問題を解きました。まず初めに、リスニング問題のために、私がした勉強方法について書きたいと思います。主に取り組んだことは、リスニング対策の問題集を解くことです。私は、試験の2週間前から大学図書館からリスニング対策の問題集を借りて解いていました。正解だったが自信の無かった問題、間違えた問題については、再度解きなおしたりCDに続いて自分も発音してみたりしました。また、携帯にTOEIC専用のアプリを入れて、移動時間などに聞いていました。次にリーディングの勉強方法ですが、こちらは、どう勉強するか頭を悩ませました。その理由は2つありました。1つ目は、私が長時間机に座って黙々と勉強することが苦手なこと。2つ目は、リーディングの問題内容が、私にとって読んでいてそれほど面白いものではなかったことです。まず1つ目の理由への対策として、1回の学習時間を30分程度にして、その30分の学習を1日に数回こなすようにしました。その時に、例えば、夕食前に30分、夕食後に30分といったように、間に別のことをする時間を挟んで、気分をリフレッシュするようにしました。2つ目の理由への対策ですが、まず、問題形式に慣れるために、問題集は一通り解くようにはしました。また、TOEICに出る単語の種類はある程度決まっているので、そこはチェックするようにしました。ただ、問題集を何度も繰り返すといったようなことはしなかったので、テキストにかけた時間は、それほど多くないと思います。これだけでは不十分なので、問題集にあまり時間をかけなかったかわりに、英語で書かれているニュース、自分の興味のある本、サイトなどを探して読んでいました。
ここまで私の勉強法について書いてきましたが、あまりTOEICの試験対策ばかりに根を詰め過ぎずに、ときには自分の好きな形で英語に触れる時間を取ることも大事です。リーディングの問題を解いている時の私もそうでしたが、嫌々やっていてもなかなか頭に入ってこないものです。好きな方法で英語に触れているうちに、新しい分野に興味を持つこともあります。自分が予想していなかった所で、学んだこと同士が繋がるときもあります。そうして得た知識が、TOEICにも、他の分野にも役立つこともあると思うので、ぜひ、楽しみながら勉強する時間も大事にしてみてください。