「留学しなければ見えないものがあります」
英文学科3年 嶋 幸恵
私は昨年9月から約3か月半カナダのウィニペグ大学 (University of Winnipeg)へ留学しました。学んだのはウィニペグ大学付属の語学学校英語プログラム (English Language Program, ELP)です。今回の留学は私にとって初めての海外生活でした。そのため留学へ行く前はコロナ禍ということもあり不安もありましたが、それ以上にやっと留学ができるという嬉しさと期待で胸がいっぱいでした。私は高校生のころから留学をしたいという夢があり、大学を選ぶ際も留学制度を考慮して本学に入学しました。宮城学院女子大学には私が利用した派遣留学という制度があり、留学期間中の宮城学院女子大学の学費が免除されます。この学費免除という制度は、円安や航空費の高騰の中での留学だったので非常に助かりました。また、英文学科からの留学準備に関するサポートは、英文学科に入学して本当によかったと実感させました。
留学することで、自分の思考を根本から変える貴重な経験をたくさん積むことができました。カナダには多くの国籍の人々がいて、家の外に出ると全く知らない様々な言語が聞こえることが日常的にあります。また、宗教や肌の色も様々です。自分が常識だと思っていたものが他の人には非常識であったり、新鮮なことであったりするということを数多く経験することができました。私が留学してよかったと思う理由に友達があります。ELPには世界中から生徒が集まっているので、日本では知り合えないような人と友人になれます。その国の郷土料理を作って持ってくる人もいて、毎日異文化を体験することができました。世界中の人々と英語という言語一つで会話ができ、心が通じ合うという経験は座学では得られない貴重な経験でした。毎日話すうちに様々な考え方を学び、日本での常識が必ずしも世界中で常識であるとは言えないことを身に染みて感じました。友人たちとはこれからも連絡を取り合い、世界中を旅したいと思っています。
授業では文法、発音・会話、リスニングの3種類のクラスがありました。基本的な内容ですが、もちろんすべて英語で行われます。内容が基礎的だからこそ自分で疑問を持ち、さらに学びを深めることが重要であったと感じています。私が所属する英文学科の英語学コースでは疑問を持ち、それについて考えることの大切さを教わりました。そのおかげで、ELPの授業の中でも理解しきれないところや気になるところなどを家に帰って調べたり、先生やホストマザーに聞いたりして積極的に授業を受けることができました。私のホストファミリーはマザーとバーレーン出身のルームメイトです。よく宿題を教えてもらっていました。その他にも三人で映画を見ながら夕食を食べたり、ボーリングに行ったり、ルームメイトとは週末遊びに行ったりととても濃い時間を過ごしました。ホームステイの生活の中には数えきれないほどの思い出があります。
最後に、留学をしたことで日本を客観視することができるようになりました。様々な文化を知ったからこそ理解できる日本の素晴らしさを認識できようになりました。
この留学を通して、私は自分自身を知ることができ、今まで知らなかったことをたくさん経験することができました。これまでの人生で一番濃い3か月半であり、今後の人生でも間違いなく大変濃い思い出として記憶に残るのではないかと思っています。このような機会を与えてくれて理解してくれた両親やサポートしてくださった先生方、留学期間中悩みを聞いてくれた友達にはとても感謝しています。本当にありがとうございました。
留学を考えている在学生のみなさま、また高校生のみなさま、是非とも宮城学院女子大学の留学制度を利用して、海外の生活を体験してみて下さい。留学しなければ見えないものがきっとあります。
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