2017年度宮城学院女子大学卒業生総代の答辞

3月20日(火)に行われました、卒業式の総代を英文学科の四倉朱音さんが
務めました。以下は、四倉さんが実際に読んだ答辞です。
四倉さんの宮城学院女子大学での成長と決意、卒業生へのエールが詰まった
答辞です。ご卒業おめでとうございます。

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答辞

凛とした空気の中に梅のかおりが馥郁(ふくいく)とかおる3月。本日私たちは卒業の日を迎えることができました。ご多用の中、学院長先生、学長先生をはじめとする諸先生方、またご来賓の皆様にご臨席を賜り,このような盛大な式典を挙行して頂きまして 誠にありがとうございます。卒業生を代表し,心より御礼申し上げます。

私たちは今、4年間同じ学び舎で過ごした仲間たちと離れ、別々の道に歩み出そうとしています。これまでの日常が大きく変化するに違いありません。人は未知の新しい環境に一歩を踏み出さなければならぬ時、期待と不安に苛まれます。

しかし、この女子大学の学生は粘り強いのです。たとえ不安が期待の大きさを遙かに上回っていたとしても、すべてのことをやりきる一人の女性として、人間として育てていただいたからです。それこそが宮城学院女子大学ならではの環境であり、魅力だったと思います。

そのうえでこれから社会人として生きていくためには、働く覚悟と信念も必要であると考えます。信念があればどんな苦難や逆境も乗り越えることができます。アメリカの著名な心理学者、哲学者のウィリアム・ジェームズの言葉にこうあります。

In any project the important factor is your belief. Without belief, there can be no successful outcome.どんな計画であれ、重要な要因は、あなたの信念だ。信念なくして立派な結果が出ることはない。

この宮城学院で学んだ4年間がその信念を育てる大切な時間でもあったと私は確信しています。

また、私は大学の課外活動を通じて信頼関係の築き方を学びました。小さな配慮、さりげない思いやり、これらが積み重なって大きな信頼に変わることを知りました。これも私の財産です。この財産は社会人として生きていく中で色褪せない私らしさとして大切に持ち続けたいと思います。

新しい将来に踏み出すにあたって私自身が胸に留めているウィリアム・ジェイムズのもう一つの言葉があります。それは、

Pessimism leads to weakness, optimism to power.悲観主義は人を弱気に導き、楽観主義は人を力に導く。

自信をなくしたり壁に当たったりした折りには、この言葉のように、乗り越えていこうと思います。

最後になりましたが、今日まで私たちを温かくご指導いただきました学院長先生、学長先生をはじめとする諸先生方、並びに多方面から支援してくださった職員の皆様に重ねて感謝申し上げます。さらに私たちを支えてくれた家族にも心よりお礼申し上げます。

答辞を終えるにあたり、本日ご列席の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げるとともに、宮城学院女子大学のより一層の発展を祈念申し上げます。

2017年度宮城学院女子大学卒業生総代 英文学科 四倉朱音