2024年度宮城学院女子大学附属生活環境科学研究所公開講演会 『働く世代の健康管理ーフレイル予防は若いうちからー』を開催しました

11月4日(月・祝),仙台市中小企業活性化センターにて,『働く世代の健康管理ーフレイル予防は若いうちからー』を開催しました。

はじめに,一般教育部渡辺圭佑先生より,本学の体育実技で実施している健康教育の取り組みや,地域の方々を対象とした測定会の実施につい て紹介がありました。

 

次に,昨年度に続き,国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所身体活動研究部 行動生理研究室の中潟崇先生にご講演いただきました。大阪府摂津市と阪南市で行った調査では,40歳代,50歳代,60歳代のフレイル該当者がほぼ同様の割合を占めているデータが示され,フレイルは高齢者だけの問題ではないことを確認しました。そして,一日の歩数が少ない場合や,食事のバランスが悪い場合にフレイル該当割合が高いことから,その予防方法としては運動と食事が重要であることが説明されました。また,自重でできるフレイル予防のトレーニングを教えていただき,講演の中で,参加者の皆さんと一緒に簡単筋トレを体験しました。

続く第2部では,宮城県保健福祉部健康推進課より宮城県の健康課題について説明をいただきました。さらに本学と連携して健康事業に取り組まれている東日本電信電話株式会社宮城事業部ビジネスイノベーション部の川澄亜希氏および株式会社仙台村田製作所事務課健康管理室の小川里花氏に健康経営に関する取り組みを紹介いただき,その後意見交換をしました。会場からもたくさんの質問があり,健康事業を継続するコツとして,「常勤保健スタッフは自分だけなので大変だが,社員と身近な関係になれるチャンスと前向きにとらえること」(小川氏),「民間企業だけでなく,地域の商店,大学と連携するなど関わる人を広げることが大切」(川澄氏),「地域の養成サポーターを育成して,健康情報を広く発信することが必要」(中潟先生)など,様々なアイディアを教えていただきました。

今回の講演会が,たくさんの方や企業が,健康増進活動に取り組むきっかけとなれば幸いです。

本学と企業との連携事業についてはこちら ⇒

NTT東日本と「せんだいActive Workers ヘルスケアチャレンジ」第2回測定会を開催しました

/news.mgu.ac.jp/support/news/3224.html

 

仙台村田製作所社員の方を対象としたカラダ測定会を開催しました

/news.mgu.ac.jp/support/news/3220.html