2022 発達科学研究所共同研究 被災地研修プログラム「東日本大震災に学ぶ防災教育-石巻地区の被災地から教訓に学ぶ-」/公開シンポジウム「東日本大震災からの教訓:震災を振り返って防災教育を考える」を開催いたしました

2022 年 7 月2日(土)石巻にて、2022 発達科学研究所共同研究 被災地研修プログラム「東日本大震災に学ぶ防災教育-石巻地区の被災地から教訓に学ぶ-」/公開シンポジウム「東日本大震災からの教訓:震災を振り返って防災教育を考える」を開催いたしました。

本プログラムは、教育・保育学生が防災教育について考えるきっかけを与える研修プログラムとなっています。今年度は、本学教育学科幼児教育専攻・児童教育専攻 3 年生ゼミ生 47 名が「命の大切さ」についての事前学習を行った上で、被災地研修に参加しました。

午前は、「宮城生協文化会館アイトピア」をお借りして、講演会とグループワークの研修会を行いました。まず、石巻市こどもセンター「らいつ」吉川講師より、防災マップ作り事業を紹介いただきました。その後「らいつ」を見学し、実際に石巻市内を歩いて防災マップ作りを体験しました。グループワークで街中を歩いた時間は30分程度でしたが、防災設備を兼ね備えた新しい建物がある一方、店舗は移転しているが耐震強度に問題がある建物が残っている場所や、大震災後におこった地震で浮き上がってしまった歩道等をマップにチェックし、危険な場所等を見える化する体験をしました。

午後は、「みやぎ東日本大震災津波伝承館」に移動しました。
館内の見学後、公開シンポジウム「東日本大震災からの教訓:震災を振り返って防災教育を考える」が開催されました。20名の一般参加者方にもご参加いただきました。基調講演ではお二人の講師に、東日本大震災当時、教育者として実際に経験したことを語り部としてお話頂きました。

◆基調講演1 今野孝一氏(宮城学院女子大学教授)
「子どもの命を守る防災教育」

◆基調講演2 三浦 浩氏(みやぎ東日本大震災津波伝承館主任解説員)
「教育現場での被災経験を通して、今伝えたいこと」

学校という場が、被災後、地域住民の命を救い、生活の維持、再建を支える役割を担っていくこと。その中での情報収集と判断が、大切であることを学びました。
保育者(教育者)の使命は「こどもの命を守る」「自分の命を守れるこどもたちを育てる」というメッセージを胸に、事後研修では防災教育について学びを深めていきたいと思います。