[人文社会科学研究所] 第23回公開講演会(シンポジウム)

芸術における近代(モダン)

講演1:
近代芸術という「歴史=物語」─モダニスム再考─
森 雅彦 氏
宮城学院女子大学教授

市民社会に成立した芸術は、オリジナリティの神話、前衛主義、イズムとスキャンダルの歴史など、独特の語りによって構成されている。
なかんずく顕著なのは、モダニスムの自己革新としての芸術という物語であり、フォーマリズムと呼ばれる芸術的・美学的構えである。
ここでは、近代以降の西洋美術史を強く彩るモダニスム=フォーマリズムという芸術思考の由来と実際を紹介し、その意義と限界を考える。

 

講演2:
日本画の近代(モダン)
井上 研一郎 氏
宮城学院女子大学教授

日本の絵画が西洋の表現方法を摂取しつつ変容を遂げる過程は、すでに江戸時代後半から始まっていた。その穏やかな流れはやがて大きな政治変革の波に翻弄され、複雑な様相を帯びていく。日本が近代国家としての体裁を整えていく過程とそれはときに寄り添い、ときに離れて次第に自律的な動きを見せるかに思われたが…。こうした流れを大正期から戦後にかけての日本画を中心に考えてみたい。

聴講無料

<日時>
2014年11月1日(土)
13:00~16:00

<場所>
日立システムズホール仙台(仙台市青年文化センター)
3Fエッグホール
〒981-0904 宮城県仙台市青葉区旭ケ丘3丁目27-5
TEL 022-276-2110

ご来館の際は、地下鉄・バスをご利用ください。
仙台駅から市営地下鉄・泉中央方面行き10分、「旭ヶ丘駅」下車、東1番出口より徒歩3分
バス停「地下鉄旭ヶ丘駅」より徒歩2分