「児童虐待を受けたA君や虐待してしまった母親の気持ちを考える」
2年前期に組まれているソーシャルワーク演習は社会福祉士養成課程の初期に行われ、社会福祉士が使いこなすべきソーシャルワークという技術や価値の基本を実際の状況をイメージしながら学ぶ授業になっています。今回は児童虐待の事例の最初の部分、顔にアザを作って小学校に行ったA君が担任の先生に事情を聞かれ、児童相談所に通告後きょうだいたちと一緒に一時保護されるというケースを取り上げました。
社会福祉士の勉強をすると、将来、児童相談所に勤務する児童福祉司になる可能性もあります。そこで最初の場面でお母さんや被害にあっている児童の気持ちを考えて、その後の支援に生かしていく授業を実施しました。その時の子どもと母親の感情をどのように考えることができたでしょうか。グループで検討した後、全体に発表を行いました。
児童相談所の職員が自宅に訪問してきて母親は「子どもに暴力をふるって青アザを作ってしまったため焦っている」「追い詰められている」「助けてほしい」という意見が出てきました。
A君に関しては「やっと言えた」「お母さんは守りたいけれども、自分も限界」「お母さんにばれたらどうしよう」と感じているのではないかと推測。
中々よい気持ちの推測ができました。そんな気持ちを抱えている人たちへの支援を授業を通して考えていきましょう。