今年もイケアジャパンさんのご厚意により、スウェーデン研修を開催できることになりました。3月1日よりストックホルム市内の散策、プリスクール訪問、アウトドア環境教育の研修、IKEAさんのサスティナビリティ―のフラッグシップ店での研修と盛りだくさんの内容。参加するのは東北地方の保育士さん9名。また強力な助っ人として川崎一彦先生(東海大学名誉教授)にご同行いただいております。
初日は、ストックホルムの観光兼ねて、市庁舎とノーベル博物館などを訪問しました。夕方のミーティング(ワールドカフェ)では、研修参加者が抱える幼児教育の課題について話し合いました。例えば、子どもの体調が良くないのに預けてくる、親が子育てを知らない上に楽しんでいるように思えない、職員の離職率が高い、福島の子どもの外遊びをどうするかなど。これからのプリスクール視察を通して、日頃の課題が解決できるような発見(ワールドシフト)があることを期待しています。
二日目は、ストックホルム近郊のナッカ市にある公設民営のプリスクールFinnbodaとHenriksdalの二園を訪問しました。株式会社Inspiraがすべての学校に共通する考え方で経営しています。すべての学校に共通する7領域(コミュニケーション、社会と環境、算数と数学、自然と技術、基礎的価値観、健康と満足感)と、それを実行するスタッフのモチベーションの高さが印象的でした。その基本的な考え方は、「活動内容は、子どもと一緒に考えるべき」ということです。もちろん、保護者からの信頼も厚く、園児数を急速に伸ばしているのも納得できます。
我々が訪問するのに合わせて、「日本ウィーク」を設定して、日本国旗と日本語で迎えていただいたのには感動しました。
まずは、研修先のスウェーデンから研修内容の一部をご報告しました。