3月6日から18日まで、人間文化学科の海外フィールド実習を行いました。フランスのカン大学での語学研修・プレゼンテーション、ホームステイ、モンサンミッシェルやパリ市内の観光などの充実した内容で、たくさんの学びがありました。参加した学生のみなさんに、体験談を語ってもらいます。
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今回のフランス実習では、ノルマンディー地方の都市であるカンに9日間滞在し、2人1組でホームステイを行った。仙台空港から台湾を経由し、約24時間かけてパリのシャルル・ド・ゴール空港 に到着後、バスでカンへ向かい、ホストファミリーと初対面を果たした。滞在中は現地の家庭で生活を共にしながら、市内見学や語学研修を通してフランスの文化や生活を体験した。
特に印象に残っているのは、日曜日に訪れたマルシェである。多くの人で賑わい、店の人とお客さんが「Bonjour」の挨拶から自然に会話を始め、世間話を楽しんでいる様子が見られた。ホストマザーも顔見知りの人と立ち止まって話しており、マルシェは単なる買い物の場ではなく、人々が交流する社交の場としての役割を持っていると感じた。

平日は、カン大学で語学研修を受けた。授業だけでなく、学食での注文や日常会話など、実際の生活の中でフランス語を使う機会が多かった。その中で、思うように伝えられず苦労することもあったが、街での買い物や店員とのやり取りを通して、自分の拙いフランス語でも相手に伝わる喜びを実感した。一方で、現地ではアジア人が少なく、バスや学内で多くの視線を感じ、緊張することもあったが、それも異文化の中に身を置いていることを実感する経験となった。

さらに、カン城や大聖堂の見学、カン平和記念館の訪問を通して、歴史や戦争についても学ぶことができた。特に平和記念館では、第二次世界大戦やノルマンディー上陸作戦だけでなく、他国から見た日本についての展示もあり、自国の歴史を客観的に捉える重要性を実感した。
また、日本文化を紹介するプレゼンテーションでは、多くの現地の人々を前に緊張しながらも発表を行い、折り紙を教えるなど、交流の機会を持つことができた。発表後にホストマザーや知り合えた同年代のフランス人から好意的な感想をもらえたことで、大きな達成感を得ることができた。

最終日には別れを惜しみ涙を流すほど、現地での出会いや経験はかけがえのないものとなった。今回の滞在を通して、自身のフランス語力の課題を実感するとともに、さらに上達させたいという意欲が高まった。また、異なる文化を自分自身で経験することで多くの学びを得ることができ、大変有意義な実習であったと感じている。自分の目で見て、考え、肌で感じたこの経験は非常に貴重なものであり、今後の学びに活かしていきたい。

(人間文化学科・阿部和奏)
